暖かい春のサイクリングコースに
日が沈んだ後のステキな夜景、
真夏は暑さを忘れられる水遊びまで
漢江はまさにソウル一のランドマークでステキなデートスポット!
漢江の名所を巡るサイクリングコースBEST 4を公開する。
北漢(プッカン)山 | 漢江散策コース |
ソウル市には自然からの贈り物が2つある。まず1つはソウルの北側を屏風のようにぐるりと囲む国立公園「北漢山」で、もう1つは東西にかけて都市を貫通する市民の水瓶「漢江」だ。この自然の恵みを上手に利用すれば、味気ない都市生活の疲れをしばし忘れ、再び生きる原動力を取り戻せるだろう。穏やかな川風に当たりながら自転車に乗れる漢江のサイクリングコース4区間を紹介する。
ソウル市内を流れる漢江の長さは41.5kmで約100里、面積はソウル市総面積の6.6%を占める。川沿いには韓国国内で最も長く、 美しい風景を楽しめる 安全なサイクリングロードが造成されている。中でも漢江を存分に楽しめる必見のコースがある。 サイクリングロードに沿って漢江の本流を一周するだけでもなんと106kmに上り、本流のサイクリングロードはさらに支流や周辺都市、4大江などへとつながっている。
アシやススキの波が広がる秋の風景を鑑賞できるコース
近くの岩寺生態公園で秋の情緒を満喫
クァンナル漢江公園サイクリングロード | 岩寺生態公園 |
ソウル市がおすすめする第1コースは蚕室運動場から岩寺生態公園までのコース。蚕室運動場を出発し、湖岸の散策路に沿って漢江の上流に向かうと、蚕室大橋の下流に位置する魚の移動通路「魚道」を経て土の道が広がるクァンナル漢江公園に出る。「魚道」では魚が水中の堰を越えて上流に登っていく様子を水中潜望鏡で観察できる。また、千戸大橋の先にある岩寺生態公園を散歩するのも良い。公園の静かな散策路では種々の草花や紅葉した木々が情緒ある風景を演出し、バードウオッチング台では渡り鳥や水鳥をこっそり観察できる。セメントブロックに囲まれていた人工の川べ りを自然に満ちた場所に蘇らせた岩寺生態公園は、岩寺ナドゥルモクから上流まで約1kmにかけて造成されており、家族連れで散策を楽しむのにもってこいの場所。秋には人の背丈ほどのアシやススキが散策路沿いに広がり、都心ながらも秋の情緒が一層深まる。
川風に当たりながら楽しむ「真」のサイクリング
一直線に伸びた直線コースで思いっきりスピードを楽しもう!
クァンナル漢江公園サイクリングロード | トゥクソム展望文化コンプレックス「J-Bug」 |
5kmにわたる城山大橋から麻浦大橋までのコースは見晴らしがよく、穏やかな川風が気持ちいい。特にこの区間はまっすぐに伸びた直線コースで、スピードを楽しむライダーに一押しの場所。息の詰まりそうなビルの森を離れ、涼しげな川の流れを眺めながらサイクリングが楽しめるこのコースは多くの人に愛されている。四方が見渡せるので南山(ナムサン)や漢江の栗島(パムソム)、ソウルの高層ビルが仲良く並んだパノラマを鑑賞できる。ソウルの森から漢江にかかった高架橋を渡ると見晴らしがいい聖水(ソンス)大橋の下流部に至るが、上流部にはまるで高速道路のように伸びた1.5kmほどの散策路があり、清潭(チョンダム)大橋の方へ歩いていくとトゥクソム漢江公園にたどり着く。
さらに、トゥクソム漢江公園には600本のヒノキを始めマツの木やモミの木など4種の針葉樹650本が植えられているので山林浴を楽しめるほか、甘い香りと鮮やかな色のバラ1,100株とユリやチューリップなど20種類の草花を虹のように7列に並べて植えた「ヒーリングの森」の「虹の香り園」もおすすめする。
家族みんなで軽く一周
平坦な道とライトアップで夜の散歩にぴったり
汝矣島セッカン生態公園 | 盤浦大橋「月光虹噴水」 |
蚕院~盤浦~二村漢江公園と続くコースのうち春に一番人気があるのは、盤浦漢江公園・ソレ島の菜の花畑で、5月初旬頃になると辺り一面菜の花が咲き誇る。盤浦漢江公園は美しい夜景が有名で、自転車で楽しむデートコースとしても最適だ。昼間は盤浦漢江公園案内センターからソレ島まで続くチューリップ畑と白いヒトツバタゴの木が絶景を織りなし、夜になると5色に変わるライトアップで彩られるセビッソム(カビッ島、チェビッ島、ソルビッ島という3つの人工島の集まり)の壁面と期間限定で公開されるインスタレーション作品「息をする花」が見どころだ。
二村(イチョン)漢江公園には今、サイクリングロード沿いに赤や紫のヨウキヒ(楊貴妃)が咲いており、5月末には爽やかなアオムギ畑が広がる。
夜のサイクリングコースといえば何と言っても汝矣島のトゥルレギルが一番!汝矣島漢江公園から汝矣島セッカン生態公園まで続く8kmのコースも道が平坦で照明も明るく、家族でお出かけするのにぴったりだ。汝矣島セッカン生態公園は韓国国内初の生態公園で、子どもたちの自然学習と家族連れのお出かけに最適なスポットとして注目されており、係留施設、水草水路、生態池など散歩をしながら生態学習まで同時に楽しめる。
恋人と一緒にロマンチックにサイクリング
昼間は川のそよ風を、夜はステキな夜景を…
望遠漢江公園プール付近から麻浦大橋まではまっすぐなサイクリングロードと散策路が5kmにわたって続く。地下鉄6号線・麻浦区庁駅7番出口から少し歩くと、せせらぎのように浅く流れる弘済川(ホンジェチョン)が見え、漢江の下流の方には「蘭芝(ナンジ)漢江公園」が、上流の方は1.6kmほどの土の道が伸びている。特に今年は、麻浦区(16の洞)の住民たちの参加で、蘭芝漢江公園の水上スキー場前に3,800㎡規模の「住民参加花壇」ができた。
盤浦大橋から漢江大橋へと続くサイクリングコースでは、昼間は見晴らしのいい風景と穏やかな川風を、夜は美しい夜景を楽しむことができる。
特に盤浦漢江公園は、漢江で最も綺麗な夜景を鑑賞できる場所として有名で、自転車でのデートコースとしても最適だ。また、夜間は5色に変わるライトアップで彩られるセビッソムの壁面に期間限定で公開される水上のインスタレーション作品「息をする花」が加わりさらに見応えがある。
望遠漢江公園のサイクリングロード | 盤浦漢江公園のサイクリングロード |
また漢江には、都市のライダーのための憩いの場所、自作の自転車を製作できる特別な空間がある。盤浦漢江公園が運営する漢江自転車工房だ。木、金網、テラコッタなどを利用した自転車アクセサリーづくり体験や自転車利用者のための乗り方・安全教育を無料で提供しているため、たくさんの利用者が訪れている。自転車でデートがてら工房に立ち寄ってみてはいかがだろう。漢江自転車工房には、自分で自転車が作れる自転車制作室、模型の自転車とアクセサリーを作る自転車工芸室、自転車教育室、修理店、異色・特許自転車の展示室などがある。1、2、11、12月は午前9時から午後5時まで、3、4、9、10月は午前9時から午後6時まで、5,6,7,8、月は午前9時から夕方7時まで開館している。
漢江自転車工房 |
青く澄んだ空に爽やかな風!ついどこかに出かけたくなる季節だ。春風に波打つお花畑を背景にサイクリングを楽しむ……。漢江は春の情緒を満喫できるまたとない場所。自転車で川辺を疾走する快感はそうそう経験できるものではない。漢江沿いを自転車で走り抜き、都心で溜まったストレスを一気に発散しよう。
ソウルを訪れる観光客にはぜひ一度漢江公園でサイクリングを楽しむことをおすすめしたい。きっと、素敵な旅の思い出になるはずだ。