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文化/観光ニュース

  • 日常と芸術の出会い- 世宗アートマーケット「小小」

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    市民の目の高さに合わせたアートマーケット

     

     世宗文化会館財団は、会館の裏庭にあたる「芸術の庭園」で「世宗アートマーケット・小小」を開く。これは、5月から10月までの6か月の間、毎月第1・第3土曜日の午後12時から午後6時まで開かれるものである。

     「世宗アートマーケット・小小」は、自主出版物、ドローイング、イラスト、デザインの雑貨、写真、アートアーカイブなどのアートを展示・販売する市場である。既存の美術館やギャラリーで輝かしいスポットライトを浴びるというよりも、日常生活の中でその価値を発揮するだろうと思われるアートが多いのが特徴である。

      「世宗アートマーケット・小小」は、①小規模な創作物を中心としたマーケット、②飾らない日常と市民にちょうど良いアートと出会えるマーケット、③野外でのんびり気軽に楽しむ文化アートマーケット、を総合的に踏まえて名付けられた。

     5月4日(土)に開かれた「第1回小小マーケット」には75チームの参加があり、自主出版物からデザインの雑貨、ポップアートの作品、イラスト、手工芸品などが展示・販売された。約3,000人の来場者があり、展示された作品が鑑賞・購入された。販売する側と購入する側との両者がアートの創作経験を共有でき、また、作者と鑑賞者がコミュニケーションを取り合うことができる「アートマーケット」としての地位が確立されたといえよう。

    小さな創作物の美しさが引き立つマーケット
     自主出版物(独立雑誌)のような印刷メディアは、SNS などのデジタルメディアの発達に伴いほとんど勢いを失っている。しかし、アナログの感性を保ちながら、商業性や編集圏にとらわれず、創作活動を続けている小規模な創作物という点で、より一層人々の関心を集めていると言える。

    誰でもアーチストになって参加できるマーケット
     「世宗アートマーケット・小小」は、誰でもアーチストになれるという感覚を市民と共有するため、市民が無料で参加できるさまざまなワークショップやプログラムを行っている。「小小マーケット」内では、インディーズバンドのライブ公演や、小小のDJがマーケットの参加者や一般市民からのリクエストを受けて進行する「小小ラジオ」も行われている。

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