文化備蓄基地は、1970年代の石油備蓄基地を都市再生で変身させた文化公園だ。12月の1か月間、文化備蓄基地にある古い加圧ポンプ場の建物で、海外作家と韓国の若き作家たちが芸術作業を行っている。壁画作品のタイトルは「龍の歌」で、市民の憩いの場として使われる予定だ。
海外作家のスティーブン・ピュージー(Stephen Pusey)は、韓国の若き作家たちと協業し、文化備蓄基地公園が毎日変わっていく姿を再解釈した作品を作り、2020年1月から市民に公開する。
スティーブン・ピュージーは、特有の躍動的で流動的な線の流れをつなぎ、5つの壁画を一幅の華やかな色で披露する。彼はこのような色の流れに対し、「龍の歌はそれ自体で解釈されるよりも、歌自体が龍であることを表現したい。カオス(chaos)とストリング(string)理論を見ると、細かな分子である各個体は振動、反響、響きを持っている。このような共鳴、命自体が龍の歌である」と説明している。
• スティーブン・ピュージー(Stephen Pusey)
– 1975年 イギリス・ロンドンのセント・マーチンズスクール 卒業
– 1970~80年代 イギリス・ロンドン市と様々な公共美術作業を協業
– 特に少数人種や共同体に注目し、ロンドンのコヴェント・ガーデン、ブリックストーンの大規模な壁画作業などは、リアリズムの技法で描かれた民衆的かつモニュメンタルな壁画で、主要なイギリス出版全集に収録
– ニューヨークのメトロポリタン美術館の屋内壁画作家に選定、1982年にニューヨークのMoMA PS1美術館個人展やグループ展をはじめ、1994年にニューヨークデジタル財団共同設立者、サイバーSOHOフェスティバル共同設立者として活動
– 1990年代においてスティーブン・ピュージーはデジタルとネットワーク、そして共同体との関係を考察しながら新しい技法による抽象表現主義の作品作りを開始し、今回の文化備蓄基地のオープン空間である加圧ポンプ場で5点の絵画を作業
– 現在、ニューヨークのチェルシーに居住し、絵画ドローイング作業を進行中