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都市建築

都市建築ニュース

2025/03/25 369

ソウル市のファン(Fun)デザインシリーズ、iFデザイン賞にて3度目の受賞

ソウル市のファンデザイン施設、独創性と革新性が認められ3度目となるiFデザイン賞受賞 雲パラソル(日除けシェード)、ソウル・ドロップス(Soul Drops、ベンチ)など相次ぐ成果でソウル公共デザインの競争力を証明 ソウル市が開発したファン(Fun)デザイン公共施設「フォーム&フォーム(EPP Chair)」が、世界3大デザインアワードのひとつ「iFデザイン賞2025」で公共デザイン部門正賞を受賞し、その優れていることを証明した。 本受賞に先立ち、「フォーム&フォーム(EPP Chair)」は、▲2024年香港DFAデザインアワード製品産業デザイン部門金賞、▲韓国デザインアワード(KDA)大賞などを受賞している。2025年にはiFデザイン賞の中でも優秀公共デザインに選ばれたことにより、革新的なデザインとファン(Fun)デザイン事業の持続可能な価値が再び認められたといえる。 「フォーム&フォーム(EPP Chair)」は軽さと優れた耐久性を兼ね備え、さまざまな環境で実用的に活用でき、特に「チョンゲチョン(清渓川)本読む川辺」などの都心空間に配置されたことにより市民に読書と自然を同時に楽しめる空間を提供しており、また庭園博覧会では快適な憩いスペースを提供するなど、イベントの雰囲気を一層高める役割を果たした。 – フォームフォームチェア、iFデザイン賞2025受賞 – 今回のiFデザイン賞受賞は、短期間で得られた成果ではなく、「ファン(Fun)デザイン」プロジェクトという大きな流れの中、国際ステージで着実に成果を積み重ね、その価値を証明してきた結果だ。 2022年には「雲パラソル(日除けシェード)」がiFデザイン賞建築部門正賞を受賞、2023年には「ソウル・ドロップス(Soul Drops、ベンチ)」がiFデザイン賞製品部門正賞とレッド・ドット・デザイン賞のブランド及びコミュニケーション部門の本賞を同時に受賞して、ソウル公共デザインのグローバル競争力を示す事例となった。 – 雲パラソル(日除けシェード、2022年) – – ソウル・ドロップス(Soul Drops、ベンチ、2023年) – ソウル市は今後も、「ファン(Fun)デザイン」プロジェクトを通じて市民に楽しさを届け、都市空間の品格を高める独創的かつ革新的なデザインを提供していく計画だ。 ソウル市は今回の成果をもとに、公共デザインの革新をさらに推し進め、市民と意見を交わしながら、魅力的なグローバルデザインハブへと定着できるよう、さまざまなデザインプロジェクトに取り組む計画だ。

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2025/01/20 1,339

公園内の販売行為の許可・立体公園の導入…ソウル市、規制撤廃に関する市民の提案を迅速に反映

14日にオ(呉)市長が企画した「規制緩和で民生復活大討論会」における市民意見のうち直ちに改善可能な2件 文化・芸術イベント開催時に公園内での商行為許可…小商工人の実質的な売上増大が期待される 周辺に十分な公園緑地がある場合などには立体複合公園も義務確保公園として認定…住宅敷地を確保できることから事業性が改善 これからは、都心公園でもフードトラックの営業が可能になり、農水産物マーケットも開けるようになる。今まで全面的に禁止されていた都心公園内の販売行為が、文化・芸術イベント開催時は一部許可されるようになったためだ。市民は公園でさらに多彩な体験を楽しめるようになり、小商工人も販路開拓によって売上増加を図ることができる。 また、大規模な整備事業推進時において、敷地面積の5%以上を自然地盤の平面公園として確保することが義務付けられていた規制について、建物や構造物上部の人工地盤に造成される公園も認める「立体公園制度」を導入・施行する。周辺に十分な公園緑地があり事業性に欠ける地域を対象に、住宅敷地を増やして事業性を確保するための計画だ。この2件の規制撤廃は、どちらも経済の活性化と民生の安定に貢献するものと予想されている。 この2件の規制撤廃は、ソウル市がこれまで取り組んできた、市民が不便を被り経済活性化を抑制してきた従来の規制への大胆な撤廃活動の一環である。14日(火)、オ・セフン(呉世勲)ソウル市長が直接企画した「規制緩和で民生復活大討論会」における市民の提案2件に対する即時対応としてなされたものだ。 <文化・芸術イベントの開催時に公園内の商行為を許可…小商工人の実質的な売上増大が期待される> 今回、直ちに施行することが決まった規制は、合わせて2件である。まず、これまで全面的に禁止されていた公園内での商行為が制限的に許可される。都市公園法第49条第2項(都市公園等での禁止行為)によると、都市公園内では行商または露店による商行為が禁止されている。つまり、公園内でのフードトラックや直取引市場などによる営業活動は今までは禁じられていた。 この規制を解いてほしいという市民の要請に対して、ソウル市は公園の活用度向上、小商工人の売上増大と販路開拓に資することから、公園で文化・芸術イベントが開催される場合には、一部許可することを決定したと発表した。市民は自然の中で文化公演を楽しみながらフードトラックなどを利用できるようになり、小商工人にとっては販路拡大などの効果が期待される。 ソウル市はさらに、より多くの市民が都心公園で文化イベントを楽しみ多彩なマーケットを体験できるよう、お祭りの開催も拡大する計画であると付け加えた。 <文化施設の上部など立体複合公園も義務確保公園として認定…住宅敷地を確保できることにより事業性が改善> 2つ目の撤廃案は、大規模な整備事業施行時において、自然地盤の公園のみ認定していた規制を、文化施設や駐車場などの建築物や構造物上部の立体公園まで拡大するというものだ。整備事業の事業性を改善して、効率的に土地資源を活用することを目的としている。 現在、5万㎡以上または1千世帯以上の大規模整備事業を行う場合、「公園緑地法」に基づき、敷地面積の5%以上を公園として確保するよう規定されている。しかし、地域内に十分な緑地公園があるにもかかわらず、法的義務を満たすために公園をさらに造成する従来のやり方は、住宅敷地の減少などにつながるという限界を抱えていた。 そのため、公園は土地形態での寄付採納を原則とするが、地域条件と事業特性を考慮して、公共性と持続可能性を確保できる場合は、立体的に造成される公園も許可する方針だ。 特に、立体公園は持続可能な公園としての機能を保てるよう、最低限の土壌厚基準を定め、一部の区間は地面に接するよう接道率基準を設けたうえで、一般人に常時開放される。 <立体公園の概念図> この規制が改善されれば、民間所有敷地を維持しつつ、公園を立体的に造成して、下部空間は駐車場、文化施設など多様な市民向け利便施設として活用することが可能になる。 ソウル市は、14日に開催した市民大討論会で提案されたすべての意見を当該部署で積極的に検討中であり、最大限反映していく方針であると語った。

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2025/01/03 1,819

「2025年のソウル、ここが変わります」…孤独・孤立ひきこもり市民、兵役後の青年を支援

[同行] 孤立・ひきこもり解消のための「孤独よ、さようなら120」、兵役除隊者の青年政策適用年齢引き上げ [魅力] 気候同行カードの支援拡大、ハンガン(漢江)バスの運航などハンガン(漢江)・水辺の活性化、小商工人の支援 <同行するソウル> 少子化・育児、青年・中高年・老年、福祉・健康、安全の4分野37事業 <少子化・育児:ソウル型キッズカフェ、「将来のマイホーム」の供給拡大など、出産・育児の負担を軽減する9事業> まず、「出産した住宅非保有世帯」に2年間、チョンセ(伝貰)保証金融資の利子や月々の家賃を支援する事業を来年から新たに推進する。ソウルに住んでいて2025年1月1日以降に出産した世帯は、毎月30万ウォンずつ2年間で合計720万ウォンの住居費支援が受けられる。希望者はモンタン情報万能キーのホームページ(umppa.seoul.go.kr)から申請できる。 出産した新婚世帯の住宅負担も軽減される。10年後には大型マンション団地「将来のマイホーム」への移住を支援し、相場より低価格の優先購入請求権を付与するなどの特典が提供される。2025年末に入居者を募集する予定で、ソウル住宅都市公社ホームページ(i-sh.co.kr)から申請できる。 子どもたちの安全な遊び場はもちろん、ケアサービスまで提供する「ソウル型キッズカフェ」も、現行の130か所から200か所に増やす。共働き夫婦の出勤と小学生の子どもの登校が重なる朝の登校支援など、保育の空白を解消する「ソウル型朝保育キウムセンター」も、10か所から25か所に拡大運営される(icare.seoul.go.kr)。 また、出産・育児支援の谷間に置かれていた1人自営業者とフリーランスの妊婦当事者に「出産給付金」90万ウォンを支援し、配偶者が出産した1人自営業者・フリーランサーにも「配偶者出産休暇給付金」80万ウォンを支援する。2024年4月22日以降に出産した世帯が対象で、モンタン情報万能キーのホームページ(umppa.seoul.go.kr)から申請できる。 <青年・中高年・老年:大学生サークル支援、シニア雇用支援センターなどライフサイクル別11事業> ソウルにある54大学の中から社会貢献活動に参加する200のサークルを選定し、最大200万ウォンの活動費を支援する。パンデミック以降、社会的関係を築きにくくなっている青年を対象に、社会的関係づくりの機会を提供することが目的だ。 「ソウル特別市青年基本条例」改正により、兵役義務を終えた除隊者は、軍服務期間(最大3年)に応じて青年政策の恩恵を受けられる年齢が延長される。これには、青年たちが軍服務期間中に享受できなかった社会的・経済的成長の機会を埋め合わせる意味合いがある。 2025年1月には、民間企業への就職を希望する60歳以上のシニア向け「シニア雇用支援センター」もオープンする。退職前の経歴を活かせる仕事探しをはじめ、職務に合わせた教育やトレーニングを提供し、シニアの再就職と社会参加をサポートする。 <福祉・健康:「安心ケア120」「孤独よ、さようなら120」などによる福祉の谷間の解消、市民健康増進など13事業> 介護や孤独に悩む市民なら誰でも電話一本で相談や支援を受けられる「安心ケア120」と「孤独よ、さようなら120」コールセンターの運営も始まる。支援が必要な当事者はもちろん、家族も利用できる。 120茶山(ダサン)・コールセンター(☎+82-2-120)に電話をかけて音声ガイダンスに従い3番(安心ケア)を押すとつながり、直通番号(+82-1668-0120)もある(韓国語)。 救急室の利用が難しい軽症患者や特定疾患者が安心して診療を受けられるソウル型救急医療体制も構築する。軽度の外傷や腹痛・発熱といった軽度の急性疾患者は「ソウル型緊急治療センター(UCC)」、外科系疾患者は「疾患別専門病院」を利用することができる。 区分、指定病(医)院 区分 指定病(医)院 ソウル型緊急治療センター(UCC) ①ソウルソク(石)病院(ソンパ(松坡)区)、②もっと健康な365医院(ヤンチョン(陽川)区) 疾患別専門病院 ①ソウル・ヨンセ病院(マポ(麻浦)区)、②ワントップ病院(カンソ(江西)区)、③ソウルプライム病院(クァンジン(広津)区)、④リーダーズ病院(カンドン(江東)区) * UCC : Urgent Care Center 地下鉄駅舎革新プロジェクトの一環として推進中の「ファン(Fun)ステーション」第2号として、地下鉄トゥクソム駅に運動コミュニティスペース「フィット(Fitness)ステーション」を設置し、日常生活の中で運動できるまちづくりにも力を入れている。ファンステーションは、シンダン駅(6号線)、モッコル駅(7号線)、ムンジョン駅(8号線)などにも追加で設置される予定。 <安全:安心グッズの支援拡大、民防衛避難所の管理・案内強化など市民の安全を確保するための4事業> 様々な脅威から市民を保護するための携帯用安心ベル「ヘルプミー」と安心警光灯も、2024年の2倍に拡大して支援する。 犯罪被害者など安全弱者に提供される「ヘルプミー」は5万個から10万個に、1人店舗の安全を守る安心警光灯は5千個から1万個に増やして提供する。 <魅力的なソウル> 文化・観光、交通、経済・雇用、環境の4分野30事業 <文化・観光:水辺活力拠点及びヨイド(汝矣島)ターミナルの造成、のんびりハンガン(漢江)トライアスロン祭りなど13事業> 2024年に初開催され、大反響を呼んだ水泳・自転車・ランニングで構成されるのんびりハンガン(漢江)トライアスロン祭り。来年は期間が2025年5月30日~6月1日の3日間に延長され、参加者枠も1万人から3万人へと3倍に拡大される。 また、チョンゲチョン(清渓川)復元20周年を記念して、クァンファムン(光化門)とDDPを結ぶチョンゲ(清渓)広場~オガンス(五間水)橋区間に最先端の照明技術を駆使した「光のトゥルレギル」も造成する。チョンゲチョン(清渓川)の照明デザインを全面的にリニューアルし、DDPなど周辺スポットの文化イベントと連携してチョンゲチョン(清渓川)の夜間観光を活性化させる計画だ。 ヨイド(汝矣島)から遊覧船に乗ってキョンイン(京仁)アラベッキル(運河)まで観光を楽しめるように、「遊覧船ターミナル」も来年オープンする。カフェ、レストランなどのサービス施設や展望施設を設置し、誰でも楽しめるソウルのもう一つの余暇資源として発展させる。 <交通:気候同行カードの支援拡大、ハンガン(漢江)バスの導入など、公共交通機関の利用を活性化するための7事業> 「2024年ソウル市政策」の市民人気投票で1位を獲得した「気候同行カード」の支援も拡大される。来年1月から、通常は19歳~39歳の青年に与えられる「青年割引」(30日券で7千ウォン)特典の対象年齢が、兵役義務を果たした青年に限り最大42歳まで延長される。 <経済・雇用:小商工人支援など民生回復・外国人の定着による経済活性化のための7事業> 小商工人の廃業決定から事後管理まで廃業の全プロセスをきめ細やかに支援する「新しい道を開く廃業支援」事業は、これまで上半期と下半期に分けて3千人募集していたが、2025年には常時4千人募集に変更・拡大する。店舗の撤去費、賃借料など廃業時に必要な費用も最大300万ウォンまで支援し、コンサルティングはもちろん、再創業・再就職も支援する。 詳細はソウル信用保証財団自営業支援センターのホームページ(www.seoulsbdc.or.kr)から確認できる。 2月からは、フリーランサーと発注者間の不公正な慣行や報酬未払い問題を解決するために、フリーランサーと発注者間の契約代金を第三者である銀行が保管し、業務完了後にフリーランサーに支給する「フリーランサーエスクロー」サービスも試験的に導入する。決済代金の預け入れのほか、紛争発生時には分野別専門家諮問団が相談に乗り、合意に至れるようにサポートする。 <環境:電気自動車充電インフラの支援による火災予防・再生熱工事補助金など3事業> 電気自動車充電器が設置・運営されてはいるものの、消火施設のない地下駐車場には、現場の状況に合った早期反応型スプリンクラーヘッドの交換や簡易スプリンクラーの設置などに最大500万ウォンを支援し、火災が広がるのを防ぐとともに財産・人命被害を減らす。 事業ごとの詳細は、ソウル市ホームページ(韓国語)(seoul.go.kr)、情報コミュニケーション広場(韓国語)(opengov.seoul.go.kr)で公開される電子書籍「2025ここが変わるソウル生活」で確認できる。

都市建築ニュース

2024/12/28 1,502

ソウル市、1人当たり生活圏都市林面積11.59%増加により庭園都市へ加速

ソウル市、2021年比で都市林面積6.53%、1人当たり生活圏都市林面積11.59%増加 市、立体緑化などで都市林面積を拡大し炭素貯蔵で気候危機に対応 ソウル市は、「庭園都市ソウル」を宣言して庭園と緑地を造成してきた結果、1人当たり生活圏都市林面積が2021年比で11.59%増加したと発表した。これにより、ソウル市民は日常生活の中でより多くの緑地に触れることができ、より健康的な都市環境が整う見通しだ。 年度, 都市人口(千人), 都市林の総面積(千㎡), 1人当たり面積(㎡/人), 計, 生活圏都市林, 非生活圏都市林, 全体都市林, 生活圏都市林 年度 都市人口(千人) 都市林の総面積(千㎡) 1人当たり面積(㎡/人) 計 生活圏都市林 非生活圏都市林 全体都市林 生活圏都市林 2021年比の増減 53減(0.56%減) 12,229増(6.53%増) 12,295増(10.97%増) 67減(0.09%減) 1.40増(7.13%増) 1.37増(11.59%増) 2023年 9,456 199,442 124,375 75,066 21.09 13.15 2021年 9,509 187,212 112,080 75,133 19.69 11.79 特に、ソウルの主な生活圏都市林である魅力庭園は、無機質な灰色の都市に四季折々の彩りを添え、植えられた木々はPM2.5の低減や気候変動に対応する炭素貯蔵庫など様々な役割を果たすことが期待される。 国立山林科学院によると、都市林が造成された地域における夏の平均最高気温は都心より約3~7度低く、PM2.5を25.6%低減する効果があるという。また、街路庭園を構成する木々は、葉で交通騒音を吸収して都市を静かな状態に保ち、交通事故から人を守ることができる。 それだけではなく、都心でガーデニングをすることは、身体的・精神的な癒し効果もあることがわかった。 都市林造成に関する事例写真 < クァナクサン(冠岳山)近隣公園の造成 > < チョアンサン(楚安山)近隣公園の造成 > < トボン(道峰)区チャンドン(倉洞)の壁面緑化 >...   Read more