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ソウルの環境

国際環境協力

都市気候リーダーシップグループ(C40)

都市気候リーダーシップグループ(C40)とは、気候危機に迅速に対応すべく全世界の市長約100名が集まったグローバルネットワークです。C40は今後10年以内に所属都市の排出量を半分に減らすことを目標としています。同時に、衡平性を高め、レジリエンス力を向上させ、すべての人々がどこにおいても繫栄することができるという条件を実現することを目指しています。

C40所属の都市には7億人以上の住民が暮らしており、その経済規模は世界全体の経済の25%に及びます。ソウルは2006年7月に初めてC40に参加しており、これまで市民の暮らしの質を高めるグリーン都市をつくり上げるべく、他の都市と緊密な協力を続けてまいりました。

組織

  • 会員:97の都市
  • 議長:サディク・カーン、英国ロンドン市長

主な活動

  • 気候目標の向上
    • – 1.5℃気候行動計画プログラムを通じて、世界中の都市がパリ協定の1.5℃という目標に基づく気候行動計画を開発・施行できるよう支援します。
    • – クリーンな空気の都市(Clean Air Cities)、グリーンで健康的な通り(Green & Healthy Streets)、良い食物の都市(Good Food Cities)、再生エネルギー宣言(Renewable Energy Declaration)など影響力のある様々な宣言が世界の市長によるリーダーシップのもと発表されました。
  • グローバルアジェンダへの参加
    • – グリーンかつ公正な転換(Green & Just Transition)は、あらゆる人々が場所を問わずよりエコで健康的な未来の中で繫栄できるようにすることを目指すC40のビジョンです。各都市のリーダーは温室ガスを減縮して地球の温度上昇を1.5℃以下に抑えることができる気候ソリューションに投資することで気候問題を緩和すると同時に、健康を増進し、雇用を生み出し、構造的な不平等を解決することができます。
    • – C40のグローバル外交及び擁護活動(Global Diplomacy and Advocacy)は市長と都市がグローバル、ローカル、国家レベルの政治過程に参加することを支援します。このような参加を通じて都市は気候リーダーシップを強化し、平等かつ野心に満ちた気候行動をバックアップすることで、都市レベルで可能な行動を妨害するハードルを取り除くことができるようになります。
  • 気候運動の構築
    • – グローバルグリーンニューディール(Global Green New Deal)は気候危機と不平等の危機を克服し、あらゆる人々が場所を問わず今後とも繫栄できるようにするためのプログラムです。このキャンペーンは、私たち共同体と生態系を気候変動より保護し、化石燃料からの公正なる転換を確保し、平等かつ持続可能な経済を建設するために必要なエネルギーと広範囲にわたる連帯を構築することを目指しています。
    • – C40グローバル青年市長フォーラム(C40 Global Youth and Mayors Forum)は、気候問題に関し、若者リーダーと市長が1か所に集まり世界中の各都市からグローバルグリーンニューディールを実現するために協力する初めてのプラットフォームです。
  • 気候行動拡大
    • – 適応及び水、大気質、エネルギー、建物、食物システム、交通、都市計画、廃棄物管理

ソウル特別市のC40参加

  • 2006 C40に参加
  • 2007 ニューヨーク市主催の第2回C40首脳会議にソウル市長が参加.
  • 2008 C40運営委員会に初選出、2020年まで遂行
  • 2009 第3回C40首脳会議を主催
  • 2014 太陽光プロジェクトによりC40アワードを受賞
  • 2016 メキシコシティが主催した第6回C40首脳会議に参加、公共民間パートナーシップによりC40アワードを受賞
  • 2018 グリーンで健康的な通り(Green & Healthy Streets)宣言に署名.
  • 2019 コペンハーゲンが主催した第7回C40首脳会議に参加、太陽光プロジェクトによりC40アワードを受賞、良い食物の都市(Good Food Cities)、クリーンな空気の都市(Clean Air Cities)宣言に署名
  • 2020 パリ協定の1.5℃目標を達成するための2050気候行動計画を開発
  • 2021 再生エネルギー(Renewable Energy)宣言に署名

ICLEI

ICLEIの会員及び活動

機構の概要

  • 名称:ICLEI-Local Governments for Sustainability(イクレイ-持続可能な都市と地域をめざす自治体協議会)
    ※ ICLEI:International Council for Local Environmental Initiatives
  • 設立時期:1990年9月
    • - 環境問題に関する地方自治体間の国際協力のため、1990年9月に国連で開催された『持続可能な未来のための自治体世界会議』で設立決定
  • 会員状況:125か国約2,500の都市及び地方自治体
  • 構成
    • – 世界事務局(World Secretariat):ドイツ・ボン
    • – 8か所の地域事務局(Regional Secretariat):アフリカ(南アフリカ共和国・ケープタウン)、東アジア(韓国・ソウル)、欧州(ドイツ・フライブルク)、メキシコ・中央アメリカ及びカリブ海(メキシコ・メキシコシティ)、南アメリカ(ブラジル・サンパウロ)、オセアニア(オーストラリア・メルボルン)、南アジア(インド・デリー)、東南アジア(フィリピン・ケソン)
    • – 4か国の国別事務所(Country Office):韓国(スウォン(水原))、日本(東京)、アメリカ(デンバー)、カナダ(トロント)
    • – 2か所のその他の事務所(Office):高雄キャパシティーセンター、北京事務所
  • 主な役員(任期:2021年~2024年)
    • – 会長:フランク・カウニー(Frank Cownie)米デモイン市長
    • – 副会長:カトリン・ヤメー(Katrin Jammeh)スウェーデン・マルメ市長、アティシ・マルレーナ(Atishi Marlena)インド・デリー市議会議員、ミンナ・アルヴェ(Minna Arve)フィンランド・トゥルク市長
    • – 事務総長:ジノ・ヴァン・ベギン(Gino van Begin)
  • 主な活動
    • – ローカルアジェンダ21(Local Agenda 21)の推進、持続可能な開発の企画とモデルの開発
    • – carbonn 気候レジストリ(cCR, Carbon Climate Registry)の運営
    • – 生物多様性のための地域行動(LAB Work Net) 自治体間の共同プロジェクト推進など

ソウル市の活動状況

  • 1999年 正会員加入 / 2003年から執行委員会会議(毎年)と世界総会(3年)に出席
  • 2004年 執行委員会会議のソウル開催
  • 2012年 ICLEI東アジア本部ソウル開所
  • 2012年 パク・ウォンスン(朴元淳)市長が気候変動に関する世界市長・首長協議会(WMCCC)議長に就任(任期:2年)
  • 2015年 ICLEI世界総会のソウル開催(4月8日~12日)及びパク・ウォンスン(朴元淳)市長の会長選出(任期:3年)
  • 2016年 気候変動に関する国際首長フォーラムの開催(9月1日~2日)
  • 2017年 気候変動に関する国際首長フォーラムの開催(10月20日)
  • 2019年 気候変動に関する国際首長フォーラムの開催(10月24日~25日)
  • 2019年 東アジア地域執行委員会の開催(10月25日)
  • ICLEI執行委員の活動:世界執行委員(市長)、東アジア地域執行委員(第1副市長)

韓国のICLEI会員:60名

    韓国のICLEI会員:60名
    韓国会員
    全国(60) 広域自治体(14) カンウォン(江原)特別自治道、キョンギド(京畿道)、キョンサンナムド(慶尚南道)、ソウル特別市、テグ(大邱)広域市、プサン(釜山)広域市、ウルサン(蔚山)広域市、インチョン(仁川)広域市、クァンジュ(光州)広域市、チョルラナムド(全羅南道)、チェジュ(済州)特別自治道、チュンチョンナムド(忠清南道)、テジョン(大田)広域市、セジョン(世宗)特別自治市
    基礎自治体(46) カンヌン(江陵)市、ウォンジュ(原州)市、インジェ(麟蹄)郡、カピョン(加平)郡、コヤン(高陽)特例市、クァンミョン(光明)市、プチョン(富川)市、ソンナム(城南)市、スウォン(水原)特例市、シフン(始興)市、アンサン(安山)市、アニャン(安養)市、ヨンチョン(漣川)郡、ヨンイン(龍仁)特例市、オサン(烏山)市、ウィワン(義王)市、イチョン(利川)市、パジュ(坡州)市、ファソン(華城)市、クァンジュ(広州)市、クミ(亀尾)市、キメ(金海)市、チャンウォン(昌原)特例市、ポハン(浦項)市、ハドン(河東)郡、カンドン(江東)区、ノウォン(蘆原)区、トボン(道峰)区、ソデムン(西大門)区、ソンブク(城北)区、ソンパ(松坡)区、ウンピョン(恩平)区、チョンノ(鐘路)区、タミャン(潭陽)郡、スンチョン(順天)市、シナン(新安)郡、ヨス(麗水)市、チョンジュ(全州)市、クァンヤン(光陽)市、タンジン(唐津)市、ポリョン(保寧)市、アサン(牙山)市、テジョン(大田)・ユソン(儒城)区、チョナン(天安)市、チョンヤン(青陽)郡、テアン(泰安)郡

2050温室ガス減縮

推進背景


01

2050温室ガス減縮戦略の推進背景

人類の活動による継続的な温室ガス増加

気候変動による被害

  • ベネチア 53年前に次ぐ 最悪の洪水 (2019年11月)
  • オーストラリア 2019年9月から 2020年2月まで大規模山火事 発生
  • ひどい干ばつによる 農作物被害発生
  • 北極海の厚い氷が 次第に薄くなっている

ソウルの気候変動

  • 平均気温2.3℃上昇 (1911年~1920年 10.7℃→2010年代 13.0℃ )
  • 猛暑、寒波、熱帯夜日数の増加 (2005年比2018年、猛暑6日→35日、 熱帯夜 11日→29日、寒波 6日→18日)

世界各国の努力

  • 世界各国はパリ協定に従って 長期低炭素発展戦略[LEDS]を策定
  • 地方政府が先導的に気候危機に 対応するべきだという要求の拡散
  • ポストコロナのグリーン回復強調 [C40都市市長会議]

グリーンニューディールを通じた気候危機対応と経済回復コンセンサス形成

グリーンニューディール

気候危機に対応して温室ガスを減らすため脱炭素経済社会へ転換と同時に雇用創出と経済回復を達成できる政策