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交通

「ハンガン(漢江)バス」二隻、27日ヨイド(汝矣島)に到着… 環境にやさしい水上公共交通機関の幕開け

交通ニュース

2025/03/06 1,060

「ハンガン(漢江)バス」二隻、27日ヨイド(汝矣島)に到着… 環境にやさしい水上公共交通機関の幕開け

正式運航まで試運転を十分に行い、ハンガン(漢江)バスの安全性とサービス品質を確保 船着き場の造成・アクセスの改善、公共交通システムの導入、安全設備の設置など順調に進行中 今年上半期中に正式運航を開始、船舶の入港スケジュールに合わせて段階的に運航拡大を図る 環境にやさしい水上公共交通時代の幕を開ける「ハンガン(漢江)バス」二隻が、27日(木)、ヨイド(汝矣島)周辺のハンガン(漢江)に到着した。 今回姿を現したハンガン(漢江)バス101号と102号は、アルミニウム合金素材になっていて鋼材に比べて軽いため、燃料消費量が少なく、繊維強化プラスチック(FRP)素材とは異なり、リサイクル可能だという点が特徴。また、ハイブリッド推進システムを搭載、従来のディーゼル船に比べてCO2発生量を52%まで削減できる環境にやさしい交通手段だ。 <正式運航まで試運転を十分に行い、ハンガン(漢江)バスの安全性とサービス品質を確保> ハンガン(漢江)バス2隻については、3月初めから正式運航前まで、ハンガン(漢江)の実際の状況を反映して試運転を十分に行う。これにより、船着き場などのインフラ施設の点検はもちろん、ハンガン(漢江)バスの航路や安全設備の点検をはじめ、緊急時の対応訓練も実施し、安全性を確保していく方針だ。また、船着き場の乗降システム、公共交通システムや管制システムの点検など、水上交通サービスの品質も高めていく。 とくに、ハンガン(漢江)バス路線に含まれる17の橋梁の安全な通航、ハンガン(漢江)の潮流による流速の変化への対応、船着き場での迅速かつ安全な接岸と離岸などについて、運航要員(船長、機関士)の集中的航行訓練も実施する。 実効性のある試運転を行うため、船舶・航行分野の民間の専門家15人を含む「ハンガン(漢江)バスの試運転に向けた官民合同タスクフォース」も、今月4日に構成し、14日に初会合を開催した。今後、タスクフォース会議は月1回以上開催する予定で、試運転全般の点検と改善策などについて話し合う。 これに伴い、ハンガン(漢江)バスの円滑な運航に向けた「工程点検会議」も2週間に1回開催し、船着き場の造成・アクセスの改善、公共交通システムの導入、安全設備の設置など、工種の保守点検を含む工程の管理も徹底する。 <船着き場の造成・アクセスの改善、公共交通システムの導入、安全設備の設置など順調に進行中> 一方、現在の船着き場7か所(マゴク(麻谷)、マンウォン(望遠)、ヨイド(汝矣島)、アックジョン(狎鴎亭)、オクス(玉水)、トゥクソム、チャムシル(蚕室))のうち、オクス(玉水)を除く6か所は今年の1月、それぞれ配置が完了し、オクス(玉水)は3月初旬に完成予定となっている。船着き場上部の建築工事も並行しており、入店業者による内装工事を終え、4月からはヨイド(汝矣島)・チャムシル(蚕室)船着き場を皮切りに、付帯施設の運営を開始する。 ○ 入店業者はハンガン(漢江)バス運営事業者の㈱ハンガン(漢江)バスが選定しており、現在1階にはコンビニのCU、2階にはBBQチキンが入る予定。3階は船着き場ごとに特色を活かして名所化するためのカフェが入店する。ヨイド(汝矣島)船着き場にはSTARBUCKS RESERVE、チャムシル(蚕室)船着き場にはTERAROSA、マンウォン(望遠)・アックジョン(狎鴎亭)・トゥクソム船着き場にはそれぞれマルチプルカフェPier30(仮称)、ギャラリーカフェ「CINNABON」、レコードカフェ「VINYL」が選ばれた。 さらに、ハンガン(漢江)バス船着き場へのアクセス性を向上するため、バス路線を新設・調整し、バス乗り場を設置するとともにタルンイのスタンドを敷地内に設置するなど、これらの工事はすでに昨年末に完了しており、正式運航に合わせてバスの運行やタルンイの配置などが始まる。 ○ (バス路線) 「マゴク(麻谷)船着き場」に1つのバス路線を新設し、「マンウォン(望遠)・アックジョン(狎鴎亭)・チャムシル(蚕室)船着き場」にはそれぞれ2つの路線を調整し、バス乗り場から船着き場まで徒歩5分以内でアクセスできるようにする。 ○ (タルンイ) 「マンウォン(望遠)・ヨイド(汝矣島)・トゥクソム・アックジョン(狎鴎亭)・チャムシル(蚕室)船着き場」30台、「オクス(玉水)船着き場」20台、「マゴク(麻谷)船着き場」15台を配置し、アクセス性を高める。 車いすを利用するなど、歩行弱者の移動の利便性も向上させる。まず、ハンガン(漢江)バス内に車いすなどの専用スペースを用意する。船着き場へのアクセス性を向上するためにヨイド(汝矣島)船着き場が位置するヨイド(汝矣島)ハンガン(漢江)公園内にはスロープを新設、その他の船着き場にも歩行弱者が快適で気軽に移動できるよう、スロープと点字ブロックを4月までに設置する。 このほか、首都圏統合乗り換え割引や気候同行カードの適用、Tmoney交通カードの決済など、公共交通機関の乗り換えシステムも4月の構築を目途に順調に進んでいる。ハンガン(漢江)バスの運航情報をリアルタイムで「Kakao Map」と「Naver地図」などでも確認できるよう、関連企業と協議してシステムを開発している。 また、安全運航のための▴橋梁・航路の標識、▴航路ブイ、▴橋脚との衝突防止のための標識、▴造波抵抗の低減装置など、安全設備の設置も4月までに完了し、今後も持続的に補完することでより安全にハンガン(漢江)バスを利用できるように務める。 <今年上半期中に正式運航を開始、船舶の入港スケジュールに合わせて段階的に運航拡大を図る> ソウル市は、船がハンガン(漢江)に引き渡される時期を考慮し、上半期中に正式運航を開始する計画だ。まずは通勤時間帯には15分おきに運航し、さらにハンガン(漢江)バスがハンガン(漢江)に到着するタイミングに合わせて運航回数を段階的に増やす方針だ。 ハンガン(漢江)バスの引き渡しの様子 サチョン(泗川)(サムチョンポ(三千浦))を出発:2025年2月24日(月) 16:00 モクポ(木浦)に到着:2025年2月25日(火) 12:00 船着き場の鳥観図 マンウォン(望遠)、ヨイド(汝矣島)、アックジョン(狎鴎亭)、トゥクソム、チャムシル(蚕室)船着き場 マゴク(麻谷)、オクス(玉水)船着き場
ソウル交通機関統合ブランド「GO SEOUL」が誕生…ソウルを象徴するアイコンへ

ニュース

2025/02/27 1,397

ソウル交通機関統合ブランド「GO SEOUL」が誕生…ソウルを象徴するアイコンへ

気候同行カードが使えるバス・地下鉄・タルンイ・ハンガン(漢江)バスの4つの交通機関に適用 「GO」と無限大を表す記号「∞」のコラボ…無限につながり、発展し続けるソウルの交通機関を象徴 ソウルの交通機関は速くて安全で便利な「市民の足」として定評があり、今や市民の日常生活の一部となっている。そのソウル交通機関を象徴する統合ブランドが誕生した。累計利用者数100万人を超えた「ミリオンセラー政策」の代表例であり、公共交通機関のイノベーションとも呼ばれる「気候同行カード」が使える交通機関を通称するブランドを作り、市民の移動の利便性を高めると同時に、都市景観を整えることで、「デザイン都市・ソウル」の地位と価値を高める狙いだ。 ソウル市は24日(月)、ソウル交通機関の価値やアイデンティティ、独創性を盛り込んだ統合ブランド「GO SEOUL」を発表した。交通機関のブランディングは全国初の試みとなる。 <ソウル交通機関統合ブランド「GO SEOUL」> <気候同行カードが使えるバス・地下鉄・タルンイ・ハンガン(漢江)バスの4つの交通機関に適用> ソウル交通機関統合ブランド「GO SEOUL」の適用対象は、「気候同行カード」が使えるバス、地下鉄、公共自転車のタルンイ、ハンガン(漢江)バスの計4種。「SEOUL」と▴BUS(バス)、▴METRO(地下鉄)、▴RIVER(ハンガン(漢江)バス)、▴BIKE(タルンイ)を組み合わせて活用する。 バス 地下鉄 ハンガン(漢江)バス タルンイ 海外の例として、ロンドンの交通システム統合ブランドであるラウンデル(Roundel)、パリのRATP(Régie Autonome des Transports Parisiens)は、公共交通機関の利便性を高めるだけでなく、市を代表するアイコンとして機能している。 ロンドンのラウンデル パリのRATP <「GO」と無限大を表す記号「∞」のコラボ…無限につながり、発展し続けるソウルの交通機関を象徴> ブランド「GO SEOUL」では、 ソウルのダイナミックで活気に満ちた雰囲気と、便利に移動できることを意味する「GO」がメインキーワードとして選ばれた。このキーワード「GO」と、既存の気候同行カードに使われていた無限大を意味する記号「∞」を組み合わせて新しいデザインが誕生した。「GO」と「∞」を組み合わせたシンボルには、ソウルの交通機関が無限につながり、発展し続けるという意味と、現在と未来を繋ぐという重層的な意味が込められている。 交通機関統合ブランド(基本形、縦組み) 交通機関統合ブランド(基本形、横組み) ソウル市は今回のソウル交通機関統合ブランド「GO SEOUL」の誕生により、気候同行カードが使えるソウルの代表的な公共交通機関が直観的に分かり、乗車や乗り換えなどの利便性がさらに高まるものと期待している。 □記者説明会の様子 オ・セフン(呉世勲)ソウル市長は、24日(月)午前、ソウル市交通機関統合ブランドを発表した。 オ・セフン(呉世勲)ソウル市長は、24日(月)午前、ソウル市の交通機関統合ブランドを発表し、新しいロゴ(GO SEOUL)を公開した。 〇交通機関統合ブランドの適用(例) 〇交通機関統合ブランドの広報(例)
今注目の「ホットな地下鉄駅」はどこ?「チャムシル駅・ソンス駅」

交通ニュース

2025/02/24 1,030

今注目の「ホットな地下鉄駅」はどこ?「チャムシル駅・ソンス駅」

ソウル交通公社、2024年輸送統計発表…総走行距離は地球1,049周分、輸送人員は世界人口の30%相当 2号線輸送人員は1日平均196万人で全国5都市の地下鉄を合わせた輸送人員上回る 春の花祭り期間に乗客最多、外国人観光客増加によりキンポゴンハン駅乗車人員28%増 2024年におけるソウル地下鉄の総走行距離は地球1,049周分に相当し、延べ輸送人員は世界人口の約30%にあたる24億人に達した。2号線の「チャムシル駅」がカンナム駅を抑えて2年連続乗降人員1位の座に輝く一方、7年前は40位近くに留まっていた2号線のソンス駅が13位に躍り出てソンスドン(聖水洞)の高い人気を裏付けた。ソウル交通公社が19日、このような内容を盛り込んだ「2024年ソウル地下鉄1~8号線輸送統計」を発表した。 <1年間で地球1,049周分の距離を走行し延べ24億人輸送…5月、金曜日、夕方6~7時の利用者が最多 > ソウル地下鉄1~8号線は昨年、合計160万499本運行し、4,204万917kmを走行した。これは地球の周囲(4万75km)を1,049周した距離、またはソウル・釜山間(400km)を5万2,551往復した距離に相当する。前年に比べて列車の運行本数が9,096本増加したのに伴い、総走行距離も87万3,826.4km増加した。4・5・7号線の混雑を緩和するための増便と8号線の延長線であるピョルネ(別内)線の開通が重なった結果だ。 総輸送人員は前年比2.5%増の延べ24億1,752万人で、1日平均660万5,250人と集計された。24億人というのは、世界で人口1~2位を争う中国とインドの人口を合わせた数に相当し、世界人口の30%がソウル地下鉄に一度は乗った計算になる。 ※ 輸送人員=乗車人員+乗換流入人員、乗降人員=乗車人員+降車人員 月別輸送人員を見ると、行楽客の増える5月が2億1,159万4,259人と最も多く、忘年会などの影響で12月(2億1,114万6,518人)、11月(2億1,073万3,023人)がその次に多かった。曜日別では、金曜日に最も乗客が多く、日曜日に最も少なかった。 ○ 月間輸送人員 (単位:人) 月間輸送人員 – 1月、 2月、 3月、 4月、 5月、 6月、 7月、 8月、 9月、 10月、 11月、 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 196,647,285 180,070,271 208,968,445 208,540,419 211,594,259 196,094,026 7月 8月 9月 10月 11月 12月 203,746,618 192,221,060 187,349,018 210,410,445 210,733,023 211,146,518 ○ 曜日別1日平均輸送人員 (単位:人)...   Read more
ソウル地下鉄、「鉄壁の安心・安全システム」で1日7百万人の市民の安全を守る

ニュース

2025/02/10 1,066

ソウル地下鉄、「鉄壁の安心・安全システム」で1日7百万人の市民の安全を守る

オ・セフン(呉世勲)印のハイテク駅舎安全管理▲スマートステーションを、2026年までに1号線~8号線の全駅に拡大 ▲監視カメラのコンスタントな拡充・高度化…事故・犯罪に対応する▲地下鉄保安官271名も活動中 安全な地下鉄利用を後押しする「自動安全ステップ」589か所に設置…「安全分野に集中投資」 最近、サブウェイ・プッシュ(subway pushing)と呼ばれる「線路突き落とし魔」に対する不安が高まるなか、現在ソウル地下鉄全駅に設置されている「ホームドア」の長所が改めて高く評価されており、1日乗客700万人を守る「鉄壁の安心・安全システム」も注目を集めている。 ソウル地下鉄では、▲駅舎・列車内の監視カメラ(CCTV)、▲非常通話・呼び出し装置、▲セーフゾーン(Safe Zone)などの施設が設置されているうえ、▲約270人の地下鉄保安官や事故等を通報できる▲スマートフォンアプリ(トタ地下鉄)など、二重三重の装置で市民の安全保護に万全を期している。 特に、地下鉄運営において「安全」より重要な価値はないことを基調とし、ハイテクICT(情報通信技術)を活用した地下鉄統合管理システムの▲スマートステーションも拡大される。 <高画質監視カメラの拡充・高度化…ハイテク駅舎安全管理「スマートステーション」を1号線~8号線の全駅に拡大> ソウル地下鉄はまず、現在189駅で運営中の▲スマートステーションを、2026年までに1号線~8号線の全駅(276駅)に拡大する。スマートステーションは、3Dマップ・IoTセンサー・人工知能型監視カメラ(CCTV)などを活用して、安全をはじめこれまでバラバラに実施されていた施設の管理やサービスなどの駅舎で行われる業務を、統合して管理するシステムだ。 何よりも、スマートステーションはデジタルツインベースの3Dマップを表示するため、駅舎内を3次元マップでひと目で把握でき、患者・犯罪発生などの緊急事態をリアルタイム検知、ゴールデンタイム確保と死角地帯での犯罪予防において重要な役割を果たせる。 実際に、スマートステーションが構築された2号線・8号線の駅舎を分析した結果、突発事故への対応時間は72.7%(11分→3分)、駅舎の巡察・巡回時間は64.3%(28分→10分)へと短縮することができ、安全、セキュリティ、運営の効率性向上において効果的であることが明らかになっている。 その他にも、1号線~8号線の全276駅では、現在合計20,584台の監視カメラが運営されている。ソウル地下鉄は、事件・事故発生時にその時の状況を確認するために活用すると同時に、さまざまな犯罪等を未然に防ぐ効果がある監視カメラの設置を継続的に拡大して高度化する計画だ。 また、地下鉄駅舎をはじめ、乗換通路、トイレなどには緊急時に押すとお客様安全室に直接つながる▲非常通話・呼び出し装置6,539台が設置されている。また、押すと警察に双方向通話で連結され、リアルタイム位置情報が送信されるホットライン▲112直通非常ベルも595台運営中だ。 スマートステーション画面の例 112直通非常ベル <事故・犯罪に対応する地下鉄保安官271名活動中、司法権付与のため法改正の要請を継続> 安全施設だけでなく、列車と駅舎を巡回して秩序を守り、さまざまな事故や犯罪に対応する▲地下鉄保安官271名も活動中だ。地下鉄保安官は2人1組で乗客が多い駅や路線を中心に巡察を行い、異常行動や秩序を乱す行為の取り締まり、警察へ現行犯引き渡し、非常時の初動措置などの業務を遂行している。 緊急事態発生時に現場で目撃した市民がスマートフォンで直接通報できるソウル地下鉄「トタ地下鉄アプリ」もある。アプリで市民からの通報が受け付けられると、最も近くにいる地下鉄保安官と警察が即時出動して措置を講じる。そこでソウル地下鉄は、市民の安全を一層積極的に保護するため、地下鉄保安官への司法権付与のための法改正について求めており、今後も主張を続ける方針だ。 <安全な地下鉄利用を後押しする「自動安全ステップ」589か所設置中…「安全分野に集中投資」> なお、さらに安全な地下鉄利用を後押しすべく、乗車・下車時にプラットホームと列車の間隔が広い曲線型プラットホームでの踏み外し事故を防止するための「自動安全ステップ」の設置も拡大している。列車が動いている間には折り畳まれているが、停車すると自動的に開き、プラットホームと列車の隙間を埋めてくれる。 「自動安全ステップ」設置の本格化に伴い、踏み外し事故は徐々に減っている。2024年、ソウル地下鉄1号線~8号線の踏み外し事故は70件と、コロナ禍により乗客が減少した時期(2020年~2021年)を除き、2018年比約30%減少した。 <年度別の地下鉄踏み外し事故件数(単位:件)> プラットホームの構造上、自動安全ステップの設置が困難な66駅413か所には、床から光を照射して踏み外しの注意を促す「ホーム端警告灯」を設置する。警告灯は5月までに42駅244か所に、年末までに24駅169か所に設置する予定だ。 自動安全ステップ ホーム端警告灯 オ・セフン(呉世勲)ソウル市長が30日(木)午前、オッス駅を訪れ自動安全ステップなどの安全施設を点検している。