4月8日ソウル市オンラインブリーフィング
<強力な「一時停止」、今がこの戦いの正念場です!>
韓国全土における新型コロナウイルス感染症の新たな感染者数は50名以下に減少しました。しかし、首都圏は未だ危険な状態にあります。最善を尽くして事前の防疫に務めておりますが、いついかなる場所で感染が発生するか予見することはできません。
現在、ソウル市をはじめ韓国全土において、強力な「一時停止」が1か月以上にわたり続けられています。新たな感染者の発生件数が減少していることは、その効果であると言えます。しかし、気を緩めるわけにはいきません。強力な「一時停止」、社会的距離の確保は、新型コロナウイルス感染症との戦争に1日でも早く打ち勝つための正念場です。ですが、この「一時停止」が守られない事態がぽつぽつと発生し続けています。
まず、海外からの入国者は首都圏に集中しており、自宅隔離や全数診断検査を行っておりますが、逸脱者の発生が続いています。たった1、2名の逸脱者であっても、集団感染につながる恐れがあります。海外から入国された方お1人お1人に切にお願い申し上げます。「どうか2週間ストップしてください」。
<営業中のカンナム(江南)一帯の遊興施設等に集合禁止命令>
次に、「一時停止」に対して市民の皆様が疲労感を感じていらっしゃることは重々承知しておりますが、まだまだ私たちは緊張を緩めるわけにはいきません。特に一部の若者の皆様、私たち共同体を危険にさらしかねない軽率な行動は自制してください。今回、カンナム(江南)の遊興施設と関係のある感染者が発生しており、心配が深まっています。
そこで、ソウル市は決定いたしました。本日4月8日から、営業中の422か所の遊興施設、つまり個室型ナイトクラブ・クラブ・高齢者向けディスコに対して、4月8日から政府が設定した社会的距離の確保期間である4月19日までの集合禁止命令を発令しました。このため自動的に、上記の遊興施設は営業不可能になります。
第3に、市民の皆様も、新型コロナウイルス感染症が長引いていることに疲労感を感じていらっしゃると思います。その疲労感の蓄積を反映するかのように、4月第1週の公共交通機関の利用者数と自動車通行量は、1か月前である3月第1週に比べ増加傾向を示しています。特に4月第1週の週末においては、自動車の通行量が12%も増加しています。このように、疲労状態が長く続くと、社会的な警戒心を鈍らせてしまうため、それに伴い社会的距離の確保もまたゆるみつつあります。
しかし、まだ安心できる状況ではありません。季節は巡り、春が来ています。もどかしく不安なお気持ちは十二分に理解いたしております。しかし、もう少しだけこらえてください。私も、こんなことを申し上げねばならないことが痛恨の極みでございます。
<終わりに>
ソウル市は常に新型コロナウイルス感染症との戦争の最前線で戦います。
ソウル市のワクチンはいつまでも、市民の皆様です。