2020年の一年間、新型コロナウイルス感染症を乗り越える力となったソウルのニュース第1位には「ゼロペイ・ソウル愛商品券」が選ばれた。
「ソウルの新型コロナ10大ニュース」を選定する市民投票は、11月9日から12月4日までの26日間、新型コロナ関連の主要ニュース30個を対象に行われた。この投票に、例年よりも多い241,256人が参加し、新型コロナ関連ニュースに対する市民の関心の高さがうかがえた。
「ソウルの新型コロナ10大ニュース」の投票結果をまとめると、市民は「共生」「アンタクト」「S防疫」を2020年の重要なキーワードとして認識していることが明らかになった。
市民が共感したソウルの新型コロナニュース第1位は「ゼロペイ・ソウル愛商品券」(58,513票、9.2%)だ。ゼロペイは、小商工人のカード手数料を削減するためのモバイル決済プラットフォームで、2020年にソウル基準で約7,500億ウォンの累積決済額を記録し、コロナ時代の新しい決済方法として定着したという評価を得た。今後、中国のWeChatPayとの提携を皮切りに、グローバルかんたん決済を導入するなど、ポストコロナ時代に備えたグローバルスタンダードとして確立するため、ゼロペイシステムを拡張する計画だ。
ソウルの新型コロナニュース第2位は「ソウル市災害緊急生活費」(50,962票、9.0%)だ。新型コロナウイルス感染症により打撃を受けた市民の生活安定と低迷した地域経済の活性化のため、3~5月基準で中位所得100%以下の世帯を対象に、災害緊急生活費の申請を受け付けた。飲食業や流通業など実質的な生計の維持に欠かせない上、新型コロナウイルス感染症による売上減少が最も大きかった業種に支援金全体の74.7%が使用され、新型コロナウイルス感染症により打撃を受けた市民と生計型業種の従事者を助け、経済の危機克服に貢献したという評価を得た。
続いて、新型コロナウイルス感染症の長期化によるケアの空白を解決してくれるケアSOSセンター(49,318票、7.8%)が第3位にランクインした。ケアSOSセンターでは緊急ケアが必要な市民に家庭内の家事・看病から食事支援、移動サポート、蛍光灯の交換などの日常的なサポートまで8大サービスを提供している。新型コロナウイルス感染症の長期化によるケアの不足を解消するため、2020年8月から25の自治区に緊急拡大し、現在まで約3万件のケアサービスを提供している。新型コロナウイルス感染症のように緊急の状況で福祉施設など従来のシステムからサポートを受けるのが難しい人々を助けるという点が、市民から多くの関心を集めた要因であると見られる。
投票結果はソウル市ホームページ(
http://www.seoul.go.kr)にアクセスするか、ポータルサイトNAVERおよびDaumで「ソウル市10大ニュース」と検索すると確認できる。
※ ソウルの新型コロナ10大ニュースの最終選定結果
※ ソウルの新型コロナ10大ニュースの最終選定結果
順位 |
ニュース名 |
得票数 |
得票率 |
1 |
ゼロペイ・ソウル愛商品券 |
58,513 |
9.2% |
2 |
ソウル市災害緊急生活費を支援 |
50,962 |
8.0% |
3 |
新型コロナによるケアの空白を解決「ケアSOSセンター」 |
49,318 |
7.8% |
4 |
ソウル公共Wi-Fi「カチオン」 |
36,401 |
5.7% |
5 |
ドライブスルー移動式選別診療所を運営 |
34,433 |
5.4% |
6 |
新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた集合禁止措置 |
29,211 |
4.6% |
7 |
新型コロナウイルス感染者に対する疫学調査団を運営 |
27,529 |
4.3% |
8 |
ポストコロナ時代、デジタルスキル向上に関する総合対策 |
24,052 |
3.8% |
9 |
学生がいる家庭にエコ食材セットを支援 |
22,726 |
3.6% |
10 |
公共交通機関を対象に防疫を施行 |
20,946 |
3.3% |