ソウル市は、朴元淳(パク・ウォンスン)市長が就任して以来、市民の提案が政策として反映されるよう努めてきた。その99の事例の中で、市民が共感し、推薦した上位10の政策を発表した。市民の意見を政策として反映した「99の希望の種(政策)」に対するオンライン評価を、十日間実施した。計27,946人がアクセスし、各政策に708件の「良い・悪い」の評価が集まった。さらに30件の新しい政策アイデアの提案もあった。
この中で、ソウル市民が選んだ最優秀共感政策は「女性が安心できる都市、防犯環境設計(CPTED : Crime Prevention Through Environmental Design)の導入」が選ばれた。
防犯環境設計(CPTED)は、住宅街、公園、駐車場、学校など、女性が日常生活で多く利用する空間で発生しうる犯罪を事前に予防するための、透明エレベーターや死角における安全ミラーの設置などをいう。ソウル市は建築・デザインにCPTEDが反映されるよう、今年ガイドラインを作って活用する計画である。
この他にもソウル市は38の公園に防犯カメラを増設し、休日と夜間に重点的に警邏する「特別司法警察」を運営して女性が感じる安全度を高め、安全な街づくりのために街灯の明るさの基本照度を3〜5ルクスから5~10ルクスヘ2倍(LEDなどを使用し、エネルギーは30〜50%節減)に増やす計画である。