世界的なメディアアーティストが競って作品を発表するソウルライトDDP。昨年は116万人を記録するなど、毎年100万人以上の来場者を引きつけている超大型メディアファサード展示が、今秋も恒例イベントとして開催される。今年の「ソウルライトDDP 2024秋」の代表作家は、韓国抽象美術の巨匠キム・ファンギ(金煥基、1913~1974)だ。
20世紀の韓国抽象美術の先駆者であるキム・ファンギ(金煥基)は、東洋の哲学と西洋のモダニズムを融合させ、日本、パリ、ニューヨークを経て、初期の具象美術を抽象美術に発展させた。1970年代にニューヨークに滞在しながら、造形要素の出発点である「点」からなる「全面点画」を制作し、抽象美術の新たな地平を開いた。ㅔ>
2019年のクリスティーズ香港のオークションでは、全面点画の代表作が韓国美術品史上最高値の132億ウォンで落札された。海外コレクターが高い関心を寄せている全面点画作品は、BTSのRMが記念ショットを公開したおかげでMZ世代の間でも有名だ。
「ソウルライトDDP 2024秋」は8月29日(木)の開幕式を皮切りに、9月8日(日)までの11日間、毎晩8時から10時までDDPで開催される。
キム・ファンギ(金煥基)、1972、ニューヨークスタジオ(9) (c)Whanki Foundation.Whanki Museum(72dpi) (画像提供:(財)ファンギ(煥基)財団・ファンギ(煥基)美術館)
キム・ファンギ(金煥基)、1971、17-IV-71 #201 (c)Whanki Foundation.Whanki Museum(c-72dpi) (画像提供:(財)ファンギ(煥基)財団・ファンギ(煥基)美術館)
「ソウルライトDDP 2024秋」概要
– 期間:2024年8月29日(木)~9月8日(日)、11日間
– テーマ:フューチャーログ(Future Log)
「今日より輝かしい明日を夢見て、光で記録する未来」
– コンテンツ:超大型メディアファサード2作品
· キム・ファンギ(金煥基)『時の詩』
· VERSEDAY『インビテーション(Invitation)』
<ソウルライトDDP概要>
○ 韓国最大・222mの超大型メディアアート展示
○ 2023年時点で年間来場者数116万人を突破
○ 2023年にレッドドットやIDEAなどの国際デザイン賞を相次いで受賞
○ 開催時期:秋、冬(年2回)
主な作品
チャプター1. ひとつの点 – 宇宙の始まり
つながりや関係を探求した画伯の後期単色全面点画作品により、ひとつの点から派生した無数の点が
形成する時空を表現
<Duet 22-IV-74 #331>, 1974 | <17-IV-71 #201> Where, in What From, Shall We Meet Again series, 1971 |
<16-IX-73 #318>, 1973 |
ⓒWhanki Foundation·Whanki Museum
チャプター2. 踊る点たち – 生命と世界
大胆な色彩構成とダイナミックな動きにより、画伯が追求した自然の生命力と永遠性を詩的な韻を踏んで
形象化
<14-III-72 #223>, 1972 | <14-XII-71 #217>, 1971 | <Untitled>, 1971 |
ⓒWhanki Foundation·Whanki Museum
チャプター3. 点の中の心 – 純粋な愛と恋しさ
亡き母の愛と母への恋しさなど、関係の本質を感覚的に表現した作品の直感的な演出により、調和と純粋の
世界を表現
<7-VI-69 #65>, 1969 | <31-III-1967>, 1967 | <Sacré-cœur>, 1957 |
ⓒWhanki Foundation·Whanki Museum
ソウルライトの画像