子ども・青少年200人が集まるなか、11月29日にソウル市庁で「2014ソウル市子ども・青少年希望総会」が開かれました。子どもたちがパク・ウォンスン(朴元淳)市長に伝えたかったこととは?
年に一度開かれる「希望総会」は、パク・ウォンスン(朴元淳)市長や関連部署の職員らが出席するなか、ソウル市・自治区青少年参加機構である青少年参加委員会所属の子ども・青少年たちが、ソウル市に直に政策を提案し、討論する場です。昨年、「希望会議」という名称で初めて開かれ、毎年定期的に開いてほしいという子ども・青少年たちの意見を反映させ、今年で2回目の開催となりました。
青少年参加委員会は、青少年基本法及びソウル特別市子ども・青少年人権条例に基づき、子ども・青少年関連政策の策定過程への子ども・青少年の参加または意見受け入れを保障する参加機構で、現在ソウル市及び12の自治区で運営されています。
前回の「希望会議」で提案された内容の中から「青少年名誉副市長任命」(2014年7月9日)や「希望会議の定例化」「青少年が主導するイベント」(2014年10月18日の子ども青少年人権フェスティバル)などが政策として実現しました。
今年は、「私たち、渡ってもいいですか?ソウル市!グリーンライトをつけよう!」というテーマで、▲政策提案発表 ▲市長と語り合うトーク広場 ▲青少年同好会による公演、などが繰り広げられました。今回の催しのために、ソウル市・自治区の青少年参加委員会のメンバーたちは、7月から政策課題開発会議とワークショップを繰り返し、911人の子ども・青少年を対象にアンケートを実施しました。
この日の発表は、「子ども・青少年新政策参加ルートの開発」「青少年福祉」「子どもたちの進路」「子どもたちの売店運営への参加希望」など6件で、いずれも子ども・青少年たちが自ら決定・提案したものです。
特に、「ラジオ悩み相談」や「ニュース速報」「事前インタビュー映像と現場インタビューの並行」「トークショー」など、子ども・青少年の奇抜で多彩なプログラムなどが行われ、注目を集めました。
ソウル市は、この日提案された内容を検討し、ソウル市の子ども・青少年政策に積極的に反映させる方針です。また、政策策定過程を全ての子ども・青少年に公開し、双方向の子ども・青少年政策参加システムを確立していく計画です。
パク・ウォンスン(朴元淳)市長は、「希望総会は、ソウル市と子ども・青少年政策の当事者である子どもたちが自ら参加する場で、子ども・青少年政策参加の代名詞として定着させていきたい。それを通じ、子ども・青少年がより共感・体感できる政策を展開していきたい」と述べています。