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[2012] 市長挨拶

  • 女性が真の幸せを享受できるよう、更なる飛躍が求められる時です。

  • [2012] 市長挨拶 SMG 1,162

    男女平等委員会委員委嘱式及び全体会議

    日付:2012年2月28日 場所:ソウル市庁・西小門庁舎大会議室

    日ごろから韓国の女性問題について大きな関心と深い愛情を持っていらっしゃる皆様にお集まりいただき 、第1期男女平等委員会を発足することになったことを大変意義深いことと思います。また、お忙しい中、 出席してくださった委員の皆様にも厚くお礼申し上げます。

    逆説的にこのソウルが「男女平等委員会」など要らない都市、すでに男女平等が普遍的な構造や常識として定着している都市であるなら、どんなに良いでしょうか。もちろん、そうなったとしても、皆が幸せになるための男女平等に対する持続的な関心は必要ではありますが、残念ながら、韓国社会はいまだ女性のための「男女平等委員会」が切に求められるのが現状です。

    それだけ、皆様の役割は大変重要だということです。発足早々からプレッシャーをかけるようで申し訳ありません。しかし、プレッシャーを感じるのではなく、自負心や誇りを持って一所懸命に取り組んでいただければ幸いです。皆様の献身的な活動が、ソウル市の進める男女平等政策の基礎となり、めざましい発展を遂げる上での土台になると思います。

    これまでソウル市が進めてきた女性向け政策が、女性が抱く不便と不安を解消することに重点を置いてきたとすれば、これからは女性が真の幸せを享受できるよう、更なる飛躍が求められる時です。女性が安心して子どもを産み育てられる社会、家庭と仕事を両立できる社会。ひいては、すでに変化を遂げた女性の多種多様な生き方が存在する韓国社会で、女性一人ひとりがそれぞれの構成員としての存在感を確保し、自らの夢や希望を思う存分実現できる社会を目指すべきです。そのためには、男女平等の価値を広く浸透させ、それに基づく実効性ある政策を打ち出す必要があると思います。

    もはや男女平等政策は選択ではなく必須です。この問題をこれ以上先送りしてしまえば、韓国社会は偏った人権意識にとらわれ、未来の成長エンジンになるはずの多様な創造性の確保にも失敗するかもしれません。

    ソウル市ではこうした過ちを犯さないよう、先月から重要な政策を決める際にジェンダー・パースペクティブを考慮に入れたかどうかを確認する決裁システムを採用し、実行しています。また、市の全ての室や局の本部で推進する事業の中で、市民への波及効果が大きい10の事業を重点課題に選び、政策が性別に及ぼす影響などを必ず分析し、女性の視点と経験が反映されるようにします。この詳細な内容に関しては、後ほど女性家族政策室長から報告がある予定です。

    政策に間違いがある場合は容赦なく批判し、何か良いアイデアなどがありましたら忌憚なく話してください。政策に反映します。皆様の貴重なご意見とご提案をお願い申し上げます。ご清聴、ありがとうございました。