ソウル市は、建設現場で働く外国人労働者の事故を防止するために、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーの4つの言語で安全マニュアルを制作、建設現場に配布します。2014年2月に市の関係者が建設工事の現場に出向いて安全教育を実施して大きな反響がり、安全マニュアルの必要性が高まったことによる措置です。
ソウル市が発注した地下鉄工事など、大規模な工事現場で働く約300人の外国人労働者の国籍を見ると、ベトナム(83人)、カンボジア(82人)、中国(65人)、ミャンマー(29人)、タイ(22人)の順(2014年8月現在)でした。中国人のほとんどは朝鮮族で、意思疎通には問題がありません。
外国人労働者のほとんどは、短期教育を受けた後に現場に投入され、安全に対する意識が足りないうえ、言葉の壁や慣れない文化などによって仕事への理解度が不十分なため、安全教育とマニュアルが不可欠です。また、建設現場では円滑なコミュニケーションによる協同作業が重要であるため、外国語で書かれた安全表示と安全規則を工事現場に貼り、外国人労働者を事故から保護するよう努めていますが、安全の重要性を再認識しようと外国人労働者向けの安全マニュアルを制作しました。
「外国人労働者向け安全マニュアル」は、工事現場で外国人労働者の生命を守り、事故を防止できるよう、基本的な工事現場の安全規則などが外国人労働者にわかりやすく漫画で制作されています。また、どこにでも持ち運べるよう、ポケットブック(手帳)型(9×14cm、100page)に制作されており、いつでも取り出して見ることができます。