- 事業方針:①炭川・漢江の自然性回復 ②水辺休憩空間造成 ③炭川歩行橋新設
- 8/23まで参加意向書を募集、7チーム選定後、8/29から11/22まで国際指名設計公募実施
- 年内の基本設計・実施設計着手、2021年6月着工、2024年上半期完了を目指す
COEXから蚕室運動場までの国際交流複合地区(SID:Seoul International District)内にある炭川・漢江一帯の約63万㎡の地域が「水辺生態・余暇文化」空間に生まれ変わる。ソウル市が今夏より本格的に推進する「国際交流複合地区事業」は、三成洞COEX~現代自動車GBC敷地(旧韓電敷地)~蚕室総合運動場にまたがる166万㎡の地域を、国際業務、スポーツ、エンターテインメント施設や水辺空間で結び、ソウルの未来を担う中核産業であるGlobal Mice(企業会議・報奨観光・コンベンション・展示会など)複合団地を造成する事業である。
*炭川:京畿道龍仁市から始まりソウル市の江南区と松坡区を通って漢江に流入する河川
事業方針は、①自然性:炭川と漢江が持つ本来の自然性の回復 ②余暇文化:世界中の人々が楽しめる休憩体験の提供 ③アクセス:江南と松坡地区をつなぐ炭川歩行橋の新設および周辺地域からのアクセス向上の3つ。ソウル市はこれに先立ち、「炭川両岸および漢江周辺の整備事業」と「炭川歩橋親切事業」に関する基本計画を、2017年8月と2018年10月にそれぞれ策定済みである。
市は、8月29日(木)から11月22日(金)まで国際指名設計公募を通じて、同地区を水辺生態と余暇文化空間に一新するための創造的かつ革新的な設計案を募集すると発表した。今回の設計公募は、「炭川両岸および漢江辺整備事業」と「炭川歩行橋新設事業」の両方を対象としている。
※ 設計目標
【自然性】炭川と漢江が持つ本来の環境の特性や魅力を生かした空間を造成
【余暇文化】世界中の人々が共に楽しめる水辺での特別な休憩体験を提供
【アクセス】周辺地域からのアクセス向上と快適な歩行環境づくり
市は、ソウル国際交流複合地区(SID)の中心部に充実した公共施設を造成するにあたり、立地性、計画性ともにもっとも関連性の高い二つの事業の設計案を統合して公募を行うことで、統一感のあるデザインを実現すると同時に工期短縮とコストダウン効果も期待できるとしている。
市は、国際指名設計公募を経て年内に基本設計および実施設計に着手し、2021年6月の着工、2024年上半期までの完了を目指す。
ソウル市は設計公募開始に先立ち、公募に参加できる指名チームの選定に向け、国内外の専門家なら誰でも参加できる参加意向書(RFQ:Request For Qualification)の受付を8月23日(金)午後5時まで行う。参加意向書はソウル市設計公募統合ポータル「ソウルを設計しよう(http://project.seoul.go.kr)」で確認できる。
市は参加意向書の募集を通じて7つの設計チームを選定し、その後、8月29日から11月22日まで行われる本設計公募への参加チームとして指名する予定。
設計公募で当選したチーム(1チーム)には、基本設計および実施設計権に関する契約優先交渉権が与られる。その他の指名チームには、2等(1チーム)に1億ウォン、3等(1チーム)に5千万ウォン、佳作チーム(2~4チーム)にそれぞれ2千5百万ウォンの賞金が贈られる。
ソウル市地域発展本部のキム・ソンスン本部長は「今回の設計公募を通じて、今はコンクリートで覆われている炭川と漢江の自然性を回復し、様々な水辺施設とプログラムを整備していきたい」とし、「国際MICE地区を訪れる観光客やソウル市民が楽しめる充実した水辺余暇空間を造成するためにも、参加意向書募集期間に多くの専門家の方々に奮ってご応募いただきたい」と話す。
【添付】
1. 対象地域の位置および計画図
2. 参加意向書募集の案内文
3. 設計公募ポスター
4. 設計公募審査委員会名簿
対象地域の位置および計画図