ソウル市により南山(ナムサン)循環道路で運行している環境にやさしい電気バスを、開通100日目にして一日平均2千人、累計15万人が利用している。南山循環の電気バスは、市民から愛用されることにより、電気バスの常用化の可能性を切り開いた。
ソウル市の空気浄化や温室効果ガスの削減に役立つこのバスは、環境にやさしい車両を普及するためのソウル市の代表的な事業である。ソウルの環境緑化の心臓部である南山に、昨年5台がはじめて投入され、2ヶ月間の運行評価後、4台が追加投入され、現在計9台が運行中である。
電気バスに乗ってみた市民の中には、自分のブログやツイッターなどのSNS (ソーシャルネットワーキングサービス)に電気バス写真や搭乗の感想を掲載する人が増えており、乗車予定の市民の体験への期待感が高まっているとソウル市関係者は述べた。
ロイター通信は「ソウル市が運行している電気バスは、常用バスとしては世界初」であり、「これによりソウル市は大気改善だけでなく、世界の電気自動車市場の大型電気バス技術をリードすると思われる」と報じた。
南山の電気バスは、運行を始めて日が浅いにもかかわらず、外国から高い関心が寄せられており、現在まで日本、トルコ、チリの3カ国から関係者が37人訪れた。電気バスは韓国の技術力を広報する上で大きな役割を果たしているといえる。
ソウル市は運行中の電気バス9台の運行結果に基づき、今年の上半期には5台をさらに追加投入し、路線運行中の14台をすべて電気バスに変える予定である。
また、南山の他にも、汝矣島(ヨイド)、江南(カンナム)など運行距離20km以下の短距離路線には電気バスを優先的に投入し、2014年には計377台にまで拡大していく計画である。