世界記録文化展示会、6.1~6.6にコエックスで開催
世界記録文化の大饗宴 … 1,000点余りの国宝級世界記録遺産を展示高麗時代の護国精神が込められた八万大蔵経をはじめ、グーテンベルク聖書の原本など、代表的なユネスコ(UNESCO)世界記録遺産の記録物を一カ所ですべて観覧できる機会がやってきた。
「2010国際記録文化展示会」が6月1日三成洞(サムソンドン)コエックス1階Aホールで開幕し、6日まで行われる。今回の展示会では八万大蔵経、グーテンベルク聖書、グリム兄弟童話コレクション、朝鮮王朝実録、承政院(スンジョンウォン)日記、儀軌、東医宝鑑(トンイボガム)など、世界記録遺産の原本やフランス人権宣言文、エッフェル塔設計図面の原本、乱中日記(ナンジュンイルギ)の原本など、貴重な記録物1,000点余りが展示される。
展示品の中で最も目を引くのは、なんといっても八万大蔵経の原版(国宝第32号)だ。高麗時代の護国精神が込められた八万大蔵経の原版は1993年以来17年ぶりに陜川(ハプチョン)海印寺(ヘインサ)を離れ、ソウルに運ばれる。ユネスコ指定世界記録遺産にも登載された八万大蔵経版は、版数が8万余りに達し、8万4千余りの法文が数千万個の文字で刻まれている、現存する世界最古の大蔵経版だ。
グーテンベルク聖書の原本が初めて韓国に。八万大蔵経と同じくらい多くの関心を集めている展示物はほかならぬグーテンベルク聖書の原本。直指心体要節が認められる前まで世界初の金属活字本とされていたグーテンベルク聖書(Gutenberg Bible)は、15世紀にドイツのヨハネス・グーテンベルクが印刷したラテン語のウルガタ聖書で、一ページが2カラムで1カラムが42行あることから、42行聖書とも呼ばれている。
さらに、白雪姫、赤頭巾ちゃん、ヘンゼルとグレーテルが収録されているグリム兄弟の童話コレクションをはじめ、朝鮮王朝実録、承政院日記、マグナカルタ、ドゴール対国民要請文、ベートーベン交響曲第9番など代表的なユネスコ(UNESCO)世界記録遺産記録物が展示される予定で、このほかにも多くの国宝級記録物が展示される。
国際記録館、国連・18カ国の主要記録物を展示国際記録館の展示には国連をはじめ、ヨーロッパのフランス、ドイツ、ロシア、ハンガリー、スウェーデン、ブルガリア、米州のアメリカ、アルゼンチン、ペルー、アフリカのエチオピア、オセアニアのオーストラリア、そしてアジアの韓国、中国、日本、モンゴル、ベトナム、マレーシアの計19カ国が参加した。
1950年前後の韓国の姿や韓国初の選挙の様子を収めた写真(国連)、ナポレオン法典/ジャンヌ・ダルク(フランス)、独立宣言書/制憲憲法(アメリカ)、韓国戦参戦記録、19世紀ハノイ地図/北ベトナム憲法(ベトナム)など、計400点余りが展示される予定だ。
体験・実演コーナーも一方、体験館では韓紙づくりや古書づくり、拓本づくり、国璽押し体験など、観覧客が直接参加できる多彩なイベントが行われる。朝鮮時代の記録物を書庫に入庫する時に行われた国家記録奉安儀式や、八万大蔵経を刻字し江華島(カンファド)から海印寺に移した儀式である八万大蔵経移運式も再現される。
6月6日(日)まで開かれる展示会は無料で観覧することができ、公式ホームページ(
http://www.iace.or.kr/)で事前に団体観覧を申し込むと、記録分野の専門家による丁寧な解説を聞きながら観覧することができる。そのほか詳しい内容についてはホームページ(
http://www.iace.or.kr/)で確認することができる。
お問い合わせ : 行政安全部国家記録院 031) 750-2298