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文化観光

  • 伝統と現代が共存する異色の町、ソウルハニャン(漢陽)都城城郭村

  • 文化観光 SMG 1,976
    • ソウルの近現代の住居文化がわかる生活遺産「ハニャン(漢陽)都城城郭村」
    • バラエティ番組で紹介、観光スポットとなったイファ(梨花)、チュンシン(忠信)
    • 高級住宅、外交団地、ギャラリー、工房、ゲストハウス…ソンブク(城北)
    • カフェ、ギャラリー、工房が密集するプアム(付岩)、歴史、自然、文化が共存する城郭周辺

    歴史と暮らしが共存するソウルの城郭村は、ハニャン都城600年の歴史と激動の近現代史を秘めた町である。

    急速な都市化が進んだソウルは、ハニャン都城という歴史文化遺産と周辺の生活文化遺産がともに息づいている。特に、四季折々の風景は、ここでしか見られない独特で貴重な景観を誇る。

    丘陵地にあるハニャン都城の周辺の村の多くは、地形に順応して自然に形成された。そのため、様々な形態の住宅や路地など、韓国の近現代における住居文化を垣間見ることのできる貴重な生活遺産となっている。

    また、ハニャン都城の周辺は、丘陵地形に順応して形成された低層集合住宅街である。特に、住民のほとんどが30~40年以上住み続けており、町への愛着が強い。

    このところ市民団体を中心に様々な参加プログラムが行われたほか、城郭村ならではの情趣と風景が評価され、映画やドラマのロケ地にもなった。その結果、一般市民の関心が高まり、注目を集めている。

    芸術と文化が息づくハヌルドンネ(空の村)、イファ(梨花)・チュンシン(忠信)>

    ナッサン(駱山)の麓に位置するイファ・チュンシン地区は、朝鮮時代は名勝地だった。しかし、日本による植民統治期以降、都城の周辺にスラム街が形成され、50年代後半には国民賃貸住宅団地が造られた。その後、70年代に入ると欠陥住宅の再開発が行われ、現在の住宅街となった

    この町には、過去と現在が共存する路地と、長い間ここで暮らしてきた住民たちのの暮らしの風景がある。2006年に公共美術試験事業が実施され、バラエティ番組で壁画村として紹介されて以来、韓国内外から多くの観光客が訪れるようになった。最近では、町の博物館の設立など、芸術家らが住民と一緒に様々な共同体活動を推進している。

    隣人と安心して暮らし続けられる都心の住宅地、サムソン(三仙)>

    サムソン地区は、ナッサンの北東の麓、城郭の外にある町である。かつては防空壕や城郭周辺などに土幕民が竪穴式住居を建てて暮らし、韓国独立後は都城内に定着できなかった人々がスラム街を形成した。しかし、国公有地に建てられた欠陥住宅は1960年代後半から陽性化と改修によって徐々に変化していった。しかし、自然発生的に形成された路地と筆地の形態を維持しているものも多く残っている。住民はこの地を離れることなく住み続け、自ずと町の共同体が形成された。気心の知れた隣近所と仲良く暮らしながら、住宅地の素朴な風景と情感あふれる生活文化を守り続けている。

    歴史と文化が息づく品格ある住宅地、ソンブク(城北)>

    ハニャン都城北東部に位置するソンブク地区は、朝鮮時代から川が流れ、自然景観が美しいことから、多くの文人がここで風流を楽しんだ。朝鮮時代には都城の防衛を担う御営庁の北屯が設置され多くの人が移住し、1936年には宅地造成事業によってソウルを代表する住居地に様変わりした。戦後、プガッサン(北岳山)麓の丘陵地に無許可の建築物が多く建てられ、1970年代以降は一部地域に高級住宅と外交団地が造られた。現在、ソンブクドン(城北洞)には多くの伝統的建造物が残っており、歴史資源や自然景観に加え、長年暮らしてきた住民の生活文化を基にしたギャラリーや工房、ゲストハウスなどが建てられ、新たな文化地帯が形成されつつある。

    都心の中の自然の町、プアム(付岩)>

    プアム地区は、都城外側のペガッサン(白岳山)とイノァンサン(仁王山)の麓に位置している。秀麗な景観を誇り、ソッパジョン(石坡亭)やペッソットンチョン(白石洞天)、パンゲ(磻溪)ユン・ウンリョル(尹雄烈)の別荘、アンピョンデグン(安平大君)が利用した屋敷の跡など歴史文化資源が密集している。ここ一帯は軍事保護区域、開発制限区域に指定され、開発が制限されおり、70年代から高級住宅地が形成された。また、都城探訪路が造られ、カフェやギャラリー、工房などが密集するソウルの名所となった。特に、イノァンサン及びプガッサンと調和したハニャン都城の景観と住みやすい居住環境、様々な文化財と古くこぢんまりとした店舗が調和し、情趣あふれる町の風景を成している。

    歴史文化的景観の町、ヘンチョン(杏村)

    ヘンチョン地区は、ハニャン都城西側の内外にある住宅地で、キョンヒグン(慶熙宮)やトンニンムン (独立門)、サジッタン(社稷壇)など重要な文化遺跡と歴史的景観が残っている。ヘンチョンドン(杏村洞)は住居環境改善事業が完了し、多世帯住宅が密集しているが、丘陵地の急な階段と路地の間から城郭の美しい景観が見える。城郭の破損区間の中にあるサジットン(社稷洞)は、城内の住宅地として韓屋や宣教師の家などが残っている。キョナムドン(橋南洞)一帯もかつての通りや水路、韓屋など歴史文化資産の多くがそのまま保存されている地域の一つである。