今年上半期の5ヶ月間にソウルを訪れた外国人観光客数は計319万人で、前年比(310万人)3%増加した。これに伴う生産誘発効果は8兆3000億ウォン、付加価値創出効果は4兆1000億ウォン、雇用創出効果は8万1千人である。
ソウル市は、上半期の勢いが続けば、今年ソウルだけで835万人の外国人観光客が訪れ、31兆ウォンの経済的効果と20万人の雇用創出効果があると予想され、観光産業がソウルの実質的な経済の活性化に寄与している。
また、ソウルを訪れる外国人観光客の総支出額も着実に増加し、外国人観光客の支出額規模は、2006年の6兆3000億ウォンから2010年11兆9千億ウォンと89%も増加するなど、ソウルの経済活性化に寄与したことが分かった。
2010年、1人の外国人観光客誘致のために使用された観光・海外のマーケティング予算は9,050ウォンだが、1人の外国人観光客の支出額は1,500千ウォンと、予算に比べ成果が166倍にもなる。
ソウル市は、観光産業の経済波及効果が大きい点を勘案し、ソウル経済の活性化のために今後も積極的な観光政策を推進していく計画だ。
ソウル市では下半期、訪問者と1人当たりの観光消費額が増加傾向にある中国と東南アジア現地での観光説明会、博覧会などを通じたターゲット・マーケティングを行う計画だ。特に、外国人観光客のうち最も高い観光消費をしている中国人観光客(1,646ドル)を誘致するために、中国ロッテマートなど、海外現地に入店するグローバル民間企業などとの提携を通じた広報マーケティングを推進していく計画だ。
重点ターゲット地域を英語圏、日本語圏、中華圏の3ヶ所とし、これに東南アジア地域諸国を追加して、Facebook、YouTubeなど現地のオンラインツールを活用したマーケティングを実施する計画だ。
また、まだソウル版が発行されていないイギリス発刊の旅行ガイドのタイムアウト(Time Out)にソウル観光に関するコンテンツの提供やソウル取材案内などをサポートし、11月に英語、中国語のソウル版を発行する予定だ。
また、ショッピング観光活性化のために、ソウル市内の5972の業者が参加する「ソウルサマーセール」イベントを6月24日から7月31日まで開催し、夏休みを迎えソウルを訪れる外国人観光客が楽しめるイベントとなるだろう。