「みんなのためのデザイン」というテーマで 昨年300万人が観覧し、デザインがとても身近なものであることを気づかせてくれた「ソウル・デザイン・オリンピック」が、今年からは「ソウル・デザイン・ハンマダン2010(Seoul Design Fair)」に名前を変え、より新しい姿で開催されます。
今年で3回目となるこのイベントは、9月17日から10月7日まで、「みんなのためのデザイン」というテーマで、蚕室(チャムシル)総合運動場を中心に4大デザイン・クラスターに選ばれた弘大(ホンデ)、東大門(トンデムン)歴史文化公園、江南(カンナム)新沙洞(シンサドン)、九老(クロ)デジタル団地でも同時開催され、企業、デザイナー、市民誰もが楽しめる祭典の場となるでしょう。
見て、聞いて、体感できる多彩なプログラム 「ソウル・デザイン・ハンマダン」は、経済の活性化と雇用の創出がテーマの「経済のマダン(場)」、市民とコミュニケーションし共に作っていく「参加のマダン(場)」、体験を通じて共感する「教育のマダン(場)」の3つのセクションで構成され、それぞれ多彩なプログラムが準備されています。
特に、「経済のマダン(場)」ではマーケット機能に加え、産業デザインの展示部門が強化され、デザイナーが独自のブランドや製品をPR・販売し、観覧客がその場で製品が購入できるようになりました。
「参加のマダン(場)」のソウル国際デザイン公募展には、海外からの参加者が大幅に増え、6月1日現在の参加登録者約24,000人のうち半数以上が海外からの参加者で、海外の企業はもちろん、イタリアの「ミラノ工科大学」をはじめとする有名デザイン大学の参加も目立ちます。また、希望者全員が無料で参加できるデザイン教育、参加イベントも開催されます。
主なプログラム
経済マダン |
参加マダン |
教育マダン |
ソウルの生活展 ソウル・ブランド展 ソウル・デザイン資産展 ソウル・デザイン・マーケット 韓国内のデザイン産業展 海外デザイン産業展 |
都市デザイン展 世界デザイン都市展 フード・デザイン展 ソウル国際デザイン公募展 ソウル国際自転車デザイン公募展 およびフェスティバル ソウル国際デザイン・ワークショップ2010 グリーン庭園パノラマ 大学デザイン探求展 |
アイデアと想像の体験館 デザイン夢の木教室 想像子供公園 公共デザイン教室 |
そして9月17日と18日の2日間にわたり、建築家で未来トレンド・リーダーとしても知られているイギリスのクリス・ルブクマン(Chris Luebkeman)氏やイタリアの有名産業デザイナーであるステファノ・ジョバンノーニ(Stefano Giovannoni)氏、ジョン・ウッド(John Wood)ロンドン大学教授などの海外著名人が参加する「デザイン・ソウル国際コンファレンス」が開かれますが、約800~1,000人の韓国内外のデザイン専門家や学生が参加する見込みです。なお参加申し込みは7月5日からデザイン・ハンマダンのホームページ(
http://sdf.seoul.go.kr/)にて受付けを始める予定です。
環境にやさしいデザインも展示 今回の「ソウル・デザイン・ハンマダン」のもうひとつのキーワードは「エコ」です。環境にやさしい交通手段の自転車を素材にした「ソウル国際自転車デザイン公募展」や蚕室メインスタジアムの1・2階の観覧席全体を本物の植物で埋め尽くした「グリーン庭園パノラマ」もお目見えする予定です。
メンディーニなど世界的なデザイナーが展示場を設計 ソウル・ブランド展が開催される「ソウルデザイン館」は、イタリアの代表的なデザイナーであるアレッサンドロ・メンディーニ氏により設計され、「頂上(La Punta、ラ・プンタ)」という意味が込められたこの展示館は、上部が塔の形にデザインされ、デザイン・ソウルの地位を表しています。
世界デザイン首都ソウルを表現した「都市デザイン館」は、韓国建築界の巨匠、キム・ソクチョル氏により設計され、空、地、人を象徴する円形、四角、三角の形にデザインされています。
また、「融和と調和」を象徴する「文化イベント館」は、アメリカ出身の世界的な建築家、ダニエル・リベスキンド氏により設計され、4つの構造物が互いに融和し一つとなっている姿は、多様な文化が一カ所で融合しているソウルを表現しています。
「ソウル・デザイン・ハンマダン」はデザインという枠をこえて、あらゆる人が楽しめるイベントで、国際コンファレンス以外の全てのイベントに希望者は誰でも無料で観覧できます。
詳しい内容はソウル市のホームページ(
www.seoul.co.kr)またはソウル・デザイン・ハンマダン2010のホームページ(
http://sdf.seoul.go.kr/)でご覧になれます。