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国際交流ニュース

  • 中国山東大学の教授がソウル市に恩返しの気持ちを込めてマスク1千枚を寄付

  • ソウル市総合ニュース SMG 1,237

    3月30日、中国の山東大学から、一通の手紙とともに1千枚のマスクがソウル市観光政策課に届けられた。3週間がかりでソウルに到着した5つの箱には、苦労して入手したマスクが真心込めて包装されていた。 差出人は中国山東大学の孔海燕(KONG Haiyan)教授。孔教授は2018年9月、ソウルで開催された「第7回UNWTO世界都市観光総会」に参加中、急性心筋梗塞で倒れたが、現場での迅速な応急処置により一命を取り留めた。 医療スタッフやソウル市の関係者などの協力により健康を取り戻した孔教授は、2週間後に中国へ帰国する際に「ソウルで開かれた行事であったから、このような事故が起きても健康を取り戻すことができたと思う」と述べ、また「ソウルは私にとって幸運の都市だ。韓国での良い思い出として大切にしたい」と気持ちを伝えた。 孔教授のこのような感謝の気持ちは、マスクとともに贈られてきた手紙にも込められている。孔教授は手紙を通じて「2018年にソウル市から受け取ったあたたかな思いやりが心にずっと残っており、どのようにお返しをしたら良いかずっと考えていました。中国でもマスクを入手するのは簡単ではありませんでしたが、少しでも新型コロナウイルス感染症で苦しんでいる皆さんの足しになればという気持ちでお贈りします」と伝えた。続けて「寒い冬が過ぎれば必ずのどかな春が訪れるように、ウイルスもいつか過ぎ去り、さらに美しい明日が私たちを待っていることでしょう」と締めくくった。

    また、マスクを入れた箱には「幸福安康、共待花开(幸せ・平安・健康であることを願い、ともに花を咲かせることを願います)」というメッセージが書かれており、韓国と中国がともに苦しい状況を克服して、暖かい春を迎えることを願う気持ちも込められていた。 ・手紙全文 ソウル市観光体育局の皆様へ贈る手紙 ソウルの皆様へ お手紙で私の近況をお知らせします。 苦しい中で情の重さを知り、海(遠距離)を超えて挨拶を交わせば温かさが広まります。 中国の状況はとても良くなっています。ウイルスと戦う過程で政府と全国民の努力により、確かな効果を感じ、感染者の増加は次第に落ち着きました。 私たちは在宅勤務中です。オンライン講義を通じて大学の授業を行い、仕事や生活では大きな不便はありません。健康のことは心配しないでください。 韓国のウイルス拡大の知らせを聞き、何度もソウルのことを思い浮かべました。 韓国で皆さんから助けていただいたこと、かけていただいた温かい情は私の心に永遠に刻まれています。 どのようにお返しをしたら良いかずっと考えていました。 中国でマスクを入手することはいまだ簡単ではありませんが、私は1000枚のマスクを購入いたしましたので、いくつかの箱に分けて皆さんにお贈りします。 もしもっと必要であれば、最善を尽くして支援したいと思います。 あの時、私を助けてくださった方々ともし連絡ができるのであれば、私の近況と祝福をマスクと一緒に伝えてください。 寒い冬が過ぎれば必ずのどかな春が訪れるように、ウイルスもいつか過ぎ去ることでしょう。 さらに美しい明日が私たちをきっと待っています。 ムクゲの花が咲き誇る私の幸運の都市を再び訪れ、 皆さんと山東・威海で再会することを心待ちにしております。 千里之外錦書(恋しさと愛情を込めた手紙)が常に行き交えば 山と海は一つにつながり、友情は永遠となります。 韓国の皆様、 いつも幸せで平安であることを願い、ともに花咲く日を心待ちにしております。 2020年3月6日 山東大学(威海) 孔海燕
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