世界最大規模の国際環境機関のICLEI(イクレイ-持続可能性をめざす自治体協議会)東アジア地域事務局が、15ヶ国20都市の指導者が集まった中、ソウルに開所した。
ICLEIは、環境問題に対する地方自治体間の国際協力のために1990年に設立され、ソウルはICLEIの8番目の地域事務局となる。
現在84ヶ国約1,220の自治団体および自治体連合機関が加入しており、南アジア(ニューデリー)、アフリカ(ケープタウン)などの地域事務局8ヶ所と、韓国(水原)、アメリカ(オークランド)など国家事務所4組織で構成されている。
ソウル市は19日、中区小公洞に位置したジェヌンビルでICLEI東アジア地域事務局の開所式を行い、18日(木)~20日(土)の3日間、市の新庁舎で開所記念フォーラムなど「ICLEI-Seoul East Asia Days」を開催した。去る6月、ブラジルのベロオリゾンテで開催されたICLEI世界総会において、ソウル市とICLEIは、同機構の東アジア地域事務局をソウルに設立した。これと連携して記念フォーラムと「気候変動に関する世界市長・首長協議会(WMCCC)」会議およびICLEI世界理事会を開催することで業務協約を締結している。
特に朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は、6月17日のWMCCC会議において、メキシコシティ市長に次いでWMCCCの次期議長に選出されており、今回のソウル会議では正式に議長に就任して会議を主宰する計画だ。
「ICLEI-Seoul East Asia Days」という名で行われる今回の会議は、ICLEI東アジア地域事務局の開所を記念し、朴元淳ソウル市長をはじめ15ヶ国20都市の指導者と、韓国自治体の首長、国際機関の関係者および関係専門家、市民団体など約300人が一堂に会した中開かれた。
開所を皮切りに業務を開始するICLEI東アジア地域事務局は、韓国、中国、日本、台湾、モンゴル、北韓(北朝鮮)など6ヶ国の都市を管轄することになる。市は、ICLEI東アジア地域事務局の運営サポートと共に、まだ会員都市が1ヶ所しかない中国、会員のないモンゴルなどの会員拡大と有用な政策事例の共有などを通じ、ソウルが国際的な環境ネットワークのためのハブとして位置づけできるよう運営していく計画だ。