- 11月23日(火)から展示会「和信百貨店」と連携した体験コーナーを新設
- 公平都市遺跡展示館の企画展示室で、2022年3月20日まで開催
- 11月27日(土)に先着順100人を対象にプロのカメラマンによる撮影イベントも
ソウル歴史博物館の分館で、韓国最大都市遺跡地でもある「公平(コンピョン)都市遺跡展示館」は、現在展示中の企画展「和信(ファシン)百貨店~消えた鍾路のランドマーク~」と連携して近代衣装を体験できるコーナーを新設した。モダンガール・モダンボーイの衣装や小物などが用意されている体験コーナーは、11月23日(火)から2022年3月20日(日)まで利用できる。
企画展「和信百貨店」の主人公でもあるモダンガール・モダンボーイは、1925年以後京城(キョンソン)(植民地時代のソウルの名前)に登場し、新しい都市文化をリードした人たちのこと。新しい洋服や装飾で着飾った彼らは、カフェや百貨店などを中心に京城の新文化を主導した。
和信百貨店は北村(ブクチョン)一帯に住んでいたモダンガールとモダンボーイたちが主に活動している場所だった。1931年から1987年まで今の鍾路タワーのところにあった和信百貨店は、当時の最新文化や嗜好品であふれていた。同百貨店にあったエスカレーターやエレベーター、ネオンサイン、屋上庭園などは、京城に行ったら必ず訪れるべき名所だった。そういう新文物を消費する人たちの中心には、言うまでもなくモダンガールとモダンボーイがいた。
この体験コーナーの新設には、1930年代和信百貨店の主な顧客層だったモダンガールとモダンボーイの衣装や小物を訪問客が直接体験し、展示の内容をより深く理解できるきっかけにつなげたいという目的がある。
特に、20~30代の若者の参加率を高めるため、当時の写真館を再現した。近代衣装を身にまとい、写真を撮ると、和信百貨店の屋上にあった写真館で撮影をしていたモダンガール・モダンボーイになったような気分を味わえる。
体験コーナーを利用した後、SNSにハッシュタグをつけて企画展で撮った写真をアップすれば、所定の記念品を贈るイベントも開催する。1日20人限定で、1930年代百貨店時代をリードした京城の5大百貨店のロゴシールを贈呈する。
11月27日(土)には専門のカメラマンによる撮影イベントも行われる。このイベントは先着順100人を対象に1人あたり1回の撮影機会を提供し、撮った写真は修正後メールで転送する。
ソウル歴史博物館のキム・ヨンソク館長は「今回の体験コーナーは、企画展『和信百貨店』と連携し、モダンガールとモダンボーイの衣装を体験できるよう設けられたもの」としながら「1930年代のモダンガールとモダンボーイになり、展示内容により楽しんでいただきたい」と語った。
本コーナーの利用時間は平日・週末ともに午前9時から午後6時までで、体験費用は無料。休館日は休日を除いた毎週月曜日。詳しい情報はソウル歴史博物館ホームページ(
museum.seoul.go.kr)で確認できる。(☎02-724-0109または0186)