パク・ウォンスン(朴元淳)市長は12月5日、『これからの「正義」の話をしよう』で韓国社会に「正義(Justice)」ブームを巻き起こした世界的な学者でハーバード大学のマイケル・サンデル(Michael J. Sandel)教授とソウル市庁で対談するとともに、サンデル教授に名誉市民証を贈りました。
サンデル教授は、27歳だった1980年にハーバード大学の最年少教授となって以来、現在まで政治哲学の講義を担当し、特に「正義(Justice)」の講義は約20年にわたり、ハーバード大学の学生たちの間で最高の名講義といわれ、1万4千人に上る学生が受講しました。
この日の対談でパク市長は、サンデル教授にソウル市の「正義」の哲学とビジョン、政策事例を紹介するとともに、市民の暮らしの中で実現できる正義と共同善について深く語り合いました。
また、パク市長は、街の商店街の共生や大学授業料の半額化、非正社員の正社員への転換など、これまでソウル市が行政で「正義」の哲学を実践してきた19の具体的事例を「Justice&Citizen’Rights in Seoul」というタイトルでまとめ、サンデル教授に講義資料などとして参考にしてもらおうと手渡しました。
一方、パク市長はサンデル教授にソウル市名誉市民証を贈りました。これは、2013年の某フォーラムでパク市長がサンデル教授に自ら提案したことが実現したものです。
パク市長は、「今回のマイケル・サンデル教授のソウル市での特別講義は、公共行政と正義のつながりを見出すきっかけとなるだろう。ソウル市では今後も“正義行政”の実現に向け、様々な意見に耳を傾けていきたい」と述べています。