プクチョン(北村)のカフェドン(嘉会洞)に位置するペク・インジェ(白麟済)家屋は、近代韓屋様式を顕著に保っている代表的な韓屋である。プクチョンを一目で見下ろせる台地の上に、サランチェ(居間棟)を中心として広々としたアンチェ(母屋)と広い庭園があり、もっとも高い場所にはこぢんまりとしたピョルダンチェ(別棟)が位置している。伝統的な韓屋の美しさを保ちながらも近代的な変化を受け入れ、建築規模や歴史的価値の面においてプクチョンを代表する建築物であり、ソウル市民俗文化財第22号である。2017年から毎年7~8月に開催している「ペク・インジェ(白麟済)家屋の夜間開場」は、韓屋の美しさを楽しむことができる夏の特別イベントだ。定められたルートがあるわけではなく、観覧路全域を自由に見回りながら韓屋の美しい情趣を満喫することができる。