「ソウルvs Seoul」では、最近「ソウルの味・名誉広報大使」に任命された世界的なシェフ、ギィ・マルタン(53)氏にインタビューをした。ギィ・マルタン氏は、2000年にレストラン評価雑誌の権威であるミシュラン・ガイドから3つ星を獲得した名シェフである。また1997年にフランス政府から文化芸術功労勲章、1999年にゴー・ミヨが選定する「今年のシェフ」、2003年にフランスの最高国家勲章であるレジオン・ドヌール勲章を授与されたフランスの国宝級シェフである。世界最高のシェフが感じる韓国料理とはどういうものか、また彼が提示する韓国料理のグローバル化戦略とはどのようなものか?
‐ 今回ソウルを訪問したきっかけは? 私がソウルを訪ねようと思ったのは、ソウルに溢れるばかりのエネルギーを感じたからだ。具体的には、G20サミットの事前イベントとして先日、ソウルで開かれた「無窮無尽(尽きることのない)ソウルの味」に参加するため、このイベントを後援したLGグループの招待を受けて訪問することになった。
‐ 韓国料理が好きだと述べたそうだが、韓国料理の魅力を一言でいうと?多彩さではないだろうか?豊富な韓国料理を人々の好みに合わせて調理法を開発し、それぞれの季節に合わせてもっと大胆に作っていければと思う。
‐ あなたの考える韓国の代表的な料理は?もしあなたの友人がソウルを訪問するとしたら勧める韓国料理はどれで、またその理由は?私は韓国の代表的な料理といえば、何といっても野菜料理だと思う。でも、もし友人がソウルを訪問するなら一般的な韓国料理を味わってほしいと思う。一国の料理はその国の歴史を象徴するものだからだ。
‐ 韓国料理とフランス料理を比較すると、どのような違いがあるか?韓国料理と比較すると、フランス料理はいまだに開発中の現在進行形である。調理法というものは時代によって(不変のものではなく)動き、変化し、世界に向けて開かれているものだからだ。