パク・ウォンスン(朴元淳)市長は、2017年11月5日から14日までスリランカのコロンボ、インドのデリー、ドイツのボンを公式訪問する。特に、西南アジア歴訪は就任以来初めてであると同時に、ソウル市長としても初めてである。
ソウル市長は、新興経済大国として浮上しているインドと高い成長潜在力を持つスリランカを訪問し、都市外交の未開拓地である西南アジア地域との協力の足がかりを積極的に構築する計画だ。
パク・ウォンスン(朴元淳)市長は、2017年5月にはムン・ジェイン(文在寅)大統領のASEAN特使として東南アジア3か国(フィリピン、インドネシア、ベトナム)を訪問した。そして今回の歴訪は、ソウルの都市外交を一層多角化させるもう一つの機会になると期待されている。
第一訪問地であるスリランカのコロンボを訪問する主な目的は、4年ごとに開催される「CITYNET」総会で主要会議を主宰し、持続可能な発展のためのアジア太平洋地域都市間の連帯を一層強化させることである。
パク・ウォンスン(朴元淳)市長は、「CITYNET」の会長として開会式で基調演説を行い、全体セッション(パネルディスカッション)発表や市長フォーラム出席などを通じて、都市の持続可能な成長と繁栄のための共同連帯の必要性について力説する予定だ。また、都市間の経験・ノウハウの共有と協力強化の意志が込められた「CITYNET コロンボ宣言」を発表する。2021年までである任期4年の次期会長都市の再任にも挑戦する。
インド訪問のフォーカスは、経済交流である。パク市長は、韓国のスタートアップとインド市場をつなぐプラットフォームの役割をする「ソウル・インド経済交流センター」開所式に出席して、インド現地でソウル市初の投資誘致説明会を開き、現場で投資誘致の成果を得られるよう積極的に取り組む。
ドイツのボンでは、今回の歴訪期間中に開かれる「国連気候変動枠組条約第23回締約国会議(以下、『COP23』とする。Conference Of Parties23)」の公式付帯イベントである「地方政府気候首脳会議」に出席する。パク市長は、世界1,174か国の都市と地方政府間の気候環境分野における国際協力機関「イクレイ(ICLEI、国際環境自治体協議会)」会長として、様々な活動を繰り広げる予定だ。
パク市長は、「地方政府気候首脳会議」で、ソウル市の気候変動に対する優秀な政策対応事例を世界に向けて紹介し、イクレイ(ICLEI)世界執行委員会を主宰する。「第3次持続可能な調達のための世界先進都市ネットワーク(GLCN)」総会にも出席する。
パク・ウォンスン市長は、「ソウル市はインドや成長潜在力が豊富なスリランカなど西南アジアの主な都市と交流・協力を拡大して、世界の都市が直面している問題をともに解決していく実用的な都市外交を推進していくつもりだ」と述べ、また、「特にソウル市は、パリ協定を移行するため、原子力発電所1基削減やソウルの約束などによる先導的なモデルを生み出していく都市として、気候変動に対応する推進過程を世界の都市と共有し、ネットワークを強化していくつもりだ」と語った。