世界190か国における従業員数37万人、年間売上783億ユーロ(約117兆ウォン)、フォーチュン誌の選んだ「2012年世界500の大企業」の中で第47位にランクインした世界的な企業「 シーメンス(SIEMENS)」社のエネルギーソリューションアジア地域本部がソウルに設置される。
ソウル市は5月27日(月)午前10時、ソウル市庁8階懇談会場において㈱ シーメンスと「 シーメンスエネルギーソリューションアジア地域本部の投資誘致のためのソウル市- シーメンスとの了解覚書(MOU)」を締結した。
この日の締結式では、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長、崔東允(チェ・ドンユン)ソウル市経済振興室長、シーメンスの金鍾甲(キム・ジョンガプ)代表理事、チョン・ミョンチョル副社長など、関係者8人が出席した。
[10月に設立予定。2017年までに韓国において500人の人材を採用するなど雇用創出]
シーメンスエネルギーソリューションアジア地域本部は今年の10月に設立される予定である。設立の際には優れた技術を導入することによりソウルの経済が活性化し、韓国の優秀な人材を直接採用することにより雇用創出にも多大に役立つと期待されている。アジア地域本部は2017年までに約500人の韓国人人材を直接採用する計画である。
[ドイツの発電所の設計・運営など進んだ技術が国内に導入されることにより、エネルギー産業分野の技術発展に役立つ]
また、ドイツ現地の職員がソウルに派遣される計画もある。ドイツ本社は環境に優しい最先端の発電所の設計・運用技術を保有しており、それを韓国に伝授することにより、韓国のエネルギー産業分野における技術発展に多大な貢献をすると考えられる。
[アジア太平洋、中東のエネルギーソリューション分野における中枢であると同時に多国籍企業の地域本部の最適地として位置づけられる]
シーメンスエネルギーソリューションアジア地域本部が設置されると、日本、台湾、オーストラリア、シンガポールなどのアジア太平洋地域のみならず中東地域に至るまで、韓国がエネルギーソリューション分野の中枢になるとソウル市は期待している。今後はR&D機能まで行えるよう拡大・発展させる計画である。
シーメンスはエネルギーソリューション分野において最先端ガスタービンおよびスチームタービンの設計・製作・運営に関する高度な技術を保有しており、アメリカのGEと肩を並べて世界トップの技術力を誇る。
今回のMOU締結は、ソウルが外国投資企業にとって環境が整っていることを世界に知らせるきっかけになる。それと同時に、現在、韓国、シンガポール、香港などと並べて投資を考慮している別な外国投資企業にとっても、ソウルが多国籍企業の地域本部を設置するのに最適の場所だと認識させるのにも大きな影響力を及ぼすと考えられる。
朴元淳ソウル市長は「 シーメンスエネルギーソリューションアジア地域本部がソウルに設置されることは、ソウルが他の多国籍企業にとって新しい投資先として脚光を浴びる重要なきっかけになるはずだ」とし「 シーメンスアジア地域本部がソウルに定着し、成功モデルとして発展していくよう、協力を惜しまない」と述べた。