ソウルの宮殿は、四季折々のどの時期であっても美しい風景を誇る。
中でも、暖かくなってきた春のお出かけにぴったりな宮殿は、美しい春の花を楽しむことができるチャンドックン(昌徳宮)である。
春の花の華やかさと、チャンドックン(昌徳宮)の持つ伝統的な美しさとの調和は、いつ見ても目を奪われるほどに壮観だ。
チャンドックン(昌徳宮)は、国において戦争や大災害が発生し、公式の宮殿を使用できない事態に陥った場合に備えてつくられた宮殿である。
そのチャンドックン(昌徳宮)には、春の花を楽しむにふさわしい場所がたくさんあるが、ソンジョンガク(誠正閣)とナクソンジェ(楽善斎)は桜を楽しむに最適な場所であり、テジョジョン(大造殿)花階にはユスラウメの花が、ナクソンジェ(楽善斎)にはヤナギザクラと梅の花が咲く。
5月になると、ヒジョンダン(煕政堂)の前にはチョウセンヤマツツジが咲き誇り、ナクソンジェ(楽善斎)の花階には牡丹が満開になって実に華やかである。
チャンドックン(昌徳宮)には、四季のどの季節においても美しい風景を鑑賞するために人々が押し寄せるが、春の花で色づくチャンドックン(昌徳宮)は特により美しい。
写真を通じて、春を迎えたチャンドックン(昌徳宮)を巡ってみよう。