ソウル特別市こども病院のマスコット「コリー」がYouTuberとしてデビューする。コリーは、こども病院のYouTubeチャンネル「レインボーTV」のクリエイターとして登場し、オンライン公演や講演、ラジオなど様々なコンテンツを紹介しながら発達障害者たちとコミュニケーションを行う。「レインボーミュージシャン」たちのリレーコンサートや合唱など多彩な公演も積極的に紹介する予定だ。
「レインボーミュージシャン」は、ソウル特別市こども病院が2009年から運営している音楽療法プログラムで、治療中に音楽の才能が見られた発達障害を持つ児童・青少年たちで構成されている。各種コンクールへの入賞や芸術中学校・高校、大学への進学など優れた才能を持つミュージシャンを多数輩出した。
過去約10年間で、レインボーミュージシャンたちは障害を持ちながらも音楽の才能を伸ばし、コンタクト文化芸術公演を活発に行いながら社会と交流してきた。2020年はレインボーTVを通じて、オンライン公演を披露し、新型コロナで疲れた人々に自分の音楽で癒やしを届けるヒーローになると抱負を明らかにした。
ソウル特別市こども病院は、新型コロナウイルス感染症の長期化により苦しむ保護者や子どもたちのため、こども病院の音楽療法士が企画した「レインボーTVプロジェクト」を運営すると発表した。「心配しないで、あなた」というテーマのもと、文化・治癒・教育という3つのコンテンツ動画を継続的に制作し、2020年12月からアップロードしている。
新型コロナウイルス感染症が長期化する中、家でも非対面で公演と展示を体験できる新しい文化提供方式である「非対面型エンターテインメント(Untact-Enter)」を総動員するという計画だ。治療や教育の機会が減り、周りと断絶してしまった発達障害を持つ児童・青少年はもちろん、長期間のケアで疲れた保護者や家族みんなで楽しめるように、様々なコンテンツを披露するのが目標だ。
これまでの出演者は発達障害を持つミュージシャンたちが中心だったが、今回のプロジェクトを通じて「コリー」とともに、保護者や療法士たちが積極的に参加する方向へYouTubeのコンテンツを拡大することになった。
ソウル特別市こども病院は、2019年開設したYouTubeチャンネルは発達障害を持つ児童たちに対する内容を主に扱っており、保護者や家族も一緒にコミュニケーションできるチャンネルにするため、リニューアルすることになったと説明した。
チャンネル名も「レインボーミュージシャンTV」から「ソウル特別市こども病院 レインボーTV」(
https://www.youtube.com/watch?v=TlyjPOuQr2I)に改名した。
発達障害者の保護者がラジオパーソナリティに変身し、他の家族のエピソードや日常を紹介する「見えるラジオ」、こども病院の療法士が参加する「何でもお尋ねください」などのプログラムを進行する予定だ。