ソウル市は、歴史の教科書でしか見られなかった昌慶宮(チャンギョングン)にまつわる様々な話を漫画化した「ソウル漫画ガイドブック昌慶宮」を出版する。
「ソウル漫画ガイドブック」は、ソウルの美しい文化遺産である宮殿を、韓国および海外の観光客に楽しく簡単に紹介するだけでなく、漫画の新たな活用法を提示するため、ソウル市が発行する新概念の観光ガイドブックだ。
今回の昌慶宮編は、景福宮(キョンボックン)編(’09)、徳寿宮(トクスグン)編(’10)に続き3番目に製作されたもので、以前のシリーズは3万部以上が配布され、市民から続編や追加配布について問い合わせがあるなど、好評を得ている。
今回のガイドブックのテーマである「昌慶宮」は、壬辰倭乱(文禄・慶長の役)以後の朝鮮王朝の法宮(王の住む宮殿)となった昌徳宮に隣接し、波乱万丈の歴史の中心舞台となった宮殿で、歴代の王の孝行の跡が残る「孝の宮廷」として知られている。
漫画の制作には、韓国を代表する漫画「ロボットテコンV」で有名な漫画家のキム・ヒョンベ氏が参加しており、関心を集めている。
ソウル市は、今回の「漫画ガイドブック昌慶宮」ハングル版と英語版を2万部発刊し、関連機関や韓国および海外の観光客に無料配布する予定であり、ソウル市のホームページにもアップロードして、多くの市民が見られるようにする計画だ。