ソウル施設公団(
www.sisul.or.kr)は車いす乗車設備を備えた「ソウル障害者バス」を2台導入し、6月1日から予約受付を開始する。
現在韓国で車いすの利用が可能なバスは自治体で運営中の5台と、民間で運営中の4台、国土交通部で4路線に導入した高速バス10台の計19台だ。ソウル施設公団は障害者の団体移動の利便性を向上させるため、全国障害者差別撤廃連帯の意見を聞き、車いす利用者が利用できるバスを導入することになった。
障害者の移動権拡大のために導入される「ソウル障害者バス」は計2台で、一般バスは車いす8席(一般座席21席)、優等バスは車いす5席(一般座席18席)まで乗車できる。このバスは車いすのまま乗り降りできるドアと昇降機、座席、固定装置などが備えられている。特に非常事態の際に障害者の安全を確保するため、避難可能な非常脱出ドアを追加で製作した。
「ソウル障害者バス」の利用対象は現在ソウル市障害者コールタクシーに登録されている障害者で、歩行障害がある障害程度が重い障害者(従来の1~3級)の場合に利用可能だ。
「ソウル障害者バス」は6月6日から運行を開始する。予約は6月1日からソウル特別市公共サービス予約(
http://yeyak.seoul.go.kr)から可能であり、顧客の確認など追加の手続きを経て予約が確定される。利用者はバスの出発日基準で5日前の24時までに予約をすると利用できる。
車いすの利用顧客を含めて(1名必須)10名以上の場合に利用でき、運行可能地域はソウルを除いた全国で最大1泊2日まで利用可能だ。しかし現在「新型コロナウイルス感染症」による旅行自粛期間であることを考慮し、感染病の状況変化に応じて柔軟に運営する。「生活の中の距離確保」期間中、乗車前に発熱チェックと車内で十分な距離の維持及び徹底した車両防疫に尽力する予定だ。
料金は200kmまでは20万ウォンで、200kmを超えた場合は50kmごとに2万ウォンの料金が追加される。ソウル・釜山を往復した場合(約766km)、約44万ウォン程度の料金が予想される。有料道路の通行料金と駐車代、旅行保険、運転手の宿泊費は追加で負担しなければならない。ただし、運転手は別途費用なしで公団から支援を行う。