- デジタル弱者の高齢者を支援するため、満50~64歳の講師団110人を募集
- 住居地近くの高齢者福祉施設で5ヶ月間の講師活動、ソウル市生活賃金(時給10,766ウォン)を支給
- 日常生活でスマート端末を使いこなせるよう、きめ細かな教育を小規模で実施
- 応募は、3/29(火)から4/11(月)午後5時まで、受付は、ソウル市50PLUSポータルにて
ソウル市50PLUS財団が、デジタル情報格差により不便さや苦しみを強いられている高齢者層を助けるべく、50歳以上の世代で構成された「デジタル世代イウム団」110人を選抜する。
*イウム:「つなぐ」という意味の韓国語
長引くコロナ禍により、非接触・非対面を中心にデジタル化が急激に進んでいる中、地域間・世代間のデジタル格差は日増しに深刻化している。デジタルに慣れていない高齢者層が社会から排除されるかもしれないという心配の声が高まっている。
このような社会問題に対応すべく、ソウル市50PLUS財団は、2021年から「デジタル世代イウム団」を運営している。
この「デジタル世代イウム団」は、デジタル力量を備えた50歳以上の世代が70歳以上の高齢者層を助けることで世代をつなぐ架け橋の役割を担うというもの。
2021年には、平均年齢75歳の2千人を対象に約6千回の教育が行われた。きめ細かな教育を通じて、学習者の満足度も98%に達している。
「デジタル世代イウム団」は、ソウル市所在の高齢者福祉施設の利用者などを対象に、日常生活でスマホやキオスクのようなスマート端末を安全に使いこなすことができるよう、小規模なクラスを設け、教育を実施する。
ソウル市にある高齢者福祉施設を中心に、活動所70ヵ所を募集した。
プログラムは、学習者レベルに合わせた教育を小規模で行うことで、学習効果を最大化する内容となっており、独自で開発した教育コンテンツを活用し、日常生活でスマート端末を上手に使えるよう助けることを目的としている。
活動は、5月30日から10月31日まで約5ヶ月間行われる予定。
スマート端末関連クラスの講師に応募できる対象は、50歳以上(満50歳~64歳)のソウル市民(または生活圏者)なら、だれでも応募できる。
募集期間は、3月29日(火)から4月11日(月)午後5時までで、受付はオンラインのみと、ソウル市の50PLUSポータル(
50plus.or.kr)で申し込める。
ソウル市50PLUS財団のコ・ソンジュ生涯転換支援本部長は「50歳以上の世代は、十分なデジタル力量を備えていると同時に、高齢者が抱えているデジタル不慣れへの悩みも理解できる世代である」としながら、「今回の取り組みを機に、50PLUS世代が、イウム団を通じて社会活動に挑むだけでなく、社会問題を解決する主体になれば」と述べた。