ソウル市とソウル警察庁は、児童虐待予防と被害児童の保護のために業務協定を締結し、体系的な共同対処システムの構築に取り組むべく「児童虐待予防および対応システム強化対策」を発表した。虐待児童の早期発見から虐待の有無に関する迅速で正確な判断、被害児童の保護にいたるまで、全過程にかけて共同で対処するという内容である。
1つ目として、被害児童を最優先に据えて、児童虐待の現場における対応システム全般を大々的に改善する。これまで現場で最も大きな問題点として指摘されていた被害児童に対する迅速な医療支援のために、夜間・週末・緊急状況など24時間利用できる児童虐待専門医療機関8か所を、ソウル全域で運営する。7月からは、児童虐待の専門家が直接参加して虐待事例を判断する「児童虐待判断会議」も各自治区で運営する予定だ。
2つ目に、児童虐待予防および対応に向けたインフラを大幅に拡充する。従来のソウル市児童福祉センターを「児童虐待予防センター」として機能を拡大し、児童虐待予防および対応に向けたコントロールタワーの役割を持たせる。児童虐待業務を専門に担当する人材および保護施設を継続的に拡充し、専門対応システムを強固に構築していく予定だ。
3つ目は、危険な状況にある児童の早期発見に向けて、福祉が行き届いていない児童の全数調査を定例化して、児童虐待の通報活性化と認識改善に向けた制度改善およびオンライン・オフラインでのPRなどを継続的に推進し、よりきめ細かい社会安全ネットワークを構築する方針だ。
SMG–SMPA Announce Reinforced Measures for Responding to Child Abuse Poster
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