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  • ソウル市 「アジアを代表する最先端の映画の中心地」を目指す

  • ソウル市総合ニュース SMG 3,512

    「アバタ」をはるかに凌ぐ映画がソウル市で製作され、「アイアンマン」や「トランスフォーマー」のようなブロックバスターのロケがソウル都心で行われることももはや夢ではありません。また、第2のパク・チャヌク、第2のポン・ジュノを夢見る映画監督やシナリオ作家らは、体系的な支援を受けながら映画製作に取り組めるようになります。「毎日のようにロケが行われ、映画が上映される街」を目指し、ソウル市は「アジアを代表する映画の街」に生まれ変わります。

    アジアを代表する最先端の映画の中心地を目指すソウル市 「映画文化産業発展総合計画」を発表

    ソウル市は、チュンムロ(忠武路)にアジアを代表する「シネマテック」を2018年までに建設し、「映画製作専門スタジオ」の建設や消えつつある「独立・芸術映画への大々的支援」「映画撮影しやすい街づくり」などを通じ、ソウル市を「アジアを代表する最先端の映画の中心地」にすると25日(水)に発表しました。

    パク・ウォンスン(朴元淳)市長は、「ソウル市の豊かな人的・物的資源を生かした多角的支援により、未来の重要なビジネスとなる映画産業の基盤とバランスのとれた映画産業環境を構築し、ソウル市を名実ともにアジアの映画ハブにする」と述べました。

    1.複合映像文化施設「ソウルシネマテク」 映画のメッカ忠武路に2018年にオープン

    第一に、韓国映画の象徴であるチュンムロ(忠武路)に、パリの「フランセーズ」、ニューヨークの「フィルム・フォーラム」、台北の「フィルムハウス」を凌ぐ複合映像文化施設「ソウル・シネマテク」を建設し、忠武路の伝統と名声を復活させる計画です。

    約5千平方キロメートルの敷地に2018年までに建設される予定の「ソウル・シネマテク」は、「古典・独立映画上映館」や「映画博物館」、映像資料の閲覧・保管のための「アーカイブ」「映像メディアセンター」「映画展示館」などで構成されます。

    7千平方キロメートルの敷地にアジアを代表する映画製作スタジオを建設、都心型公共オープンセットを供給

    また、約7千平方キロメートルの敷地に、韓国だけでなくアジアを代表する映画製作専門の「屋内スタジオ」と様々な撮影が可能な「都心型オープンセット」を建設し、ソウル市を名実ともに韓流コンテンツ開発の拠点にする計画です。

    2018年までに建設予定の「屋内スタジオ」は、セット撮影が可能な3つのスタジオ(3,500㎡)と観覧体験施設(3,500㎡)で構成され、製作スタジオの機能はもとより、映画監督マスタークラスなど映画製作教育プログラムが実施されるほか、韓流と連携した展示・体験施設として活用される予定です。

    これに先立ち、今年は公共機関所有の遊休建物や廃校施設などを臨時のオープンセットとして映画関係者に提供するほか、映画によく登場するものの撮影協力を得ることが難しかった警察署や法廷、面会室、病院などの都心型固定セットが2017年までに造成されます。

    また、サンアム(上岩)DMCを中心に拠点空間及び自由に映画のロケができる区間などを選定・運営する映画クラスターを造成するとともに、ソウル市や仁川市、京畿道など首都圏と協力・連携して「コヤン(高陽)・パジュ(坡州)-サンアム(上岩)・ヨイド(汝矣島)-インチョン(仁川)」をつなぐグローバル映画創作ベルトを構築する計画です。

    2.消えつつある独立・芸術映画への支援拡大、製作-マーケティング-上映配給ワンストップ支援

    第二に、大手企業と商業映画のスクリーン独占によって上映の機会すら与えられない独立・古典・芸術映画の製作と安定した上映を集中的に支援します。独立映画の製作からマーケティング、上映配給までワンストップで支援するシステムを構築し、映画製作を望む全ての人に機会を与えるのがポイントです。

    まず、独立・古典・芸術映画専用館への支援を2018年までに3カ所に拡大します。また、昨年6カ所だった公共上映会を今年は自治区の文化センターや図書館といった公共施設を活用して12カ所に拡大・実施するとともに、上映館数を段階的に増やす計画です。

    独立映画製作のための支援策も強化します。これまでの段階別の支援体系を変更し、優れた独立映画には「製作→マーケティング→上映・配給」の全段階で支援を行います。また、ソウルを舞台とする独立映画の支援規模を今年の25本から2018年までに35本に段階的に拡大します。

    3.ソウルを撮影しやすい映画の街に、市所属のディレクターが責任を持ってソウルロケを支援

    第三に、韓国内外の映画のソウルロケを責任を持って支援する専門人材の確保など「ソウルロケ・システム」を構築し、「撮影しやすい街ソウル」を目指します。「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地であるニュージーランドは、公開後の年平均の外国人観光客が5.6%増加し、公開から3年間の観光収入は38億ドルに上ったほか、。ソウルでロケが行われたタイ映画「ハロー・ストレンジャー」は、ソウルを訪れるタイ人観光客が36.5%(’09年19万人→’10年26万人)増加するなど、観光活性化に大きく貢献しました。

    公共機関との連携構築、撮影支援ディレクターが現場確保を総括しワンストップ支援

    このシステムは、ソウル市が警察庁や文化財庁など主要公共機関との連携を構築し、製作会社がロケ現場と直接接触するのではなく、ソウル市所属の「ロケ支援ディレクター」が総括する方式で行われる予定です。他にも、ロンドンなど韓国内外の優れた支援事例の分析を通じ、ロケ支援効果を最大化できる方法を模索します。実際にロンドンでは、ロンドン市と31の自治区、交通局、警察庁と民間企業、330以上の団体が共同で設立した「フィルム・ロンドン」を中心にワンストップ支援システムが構築・運営されています。

    4.映画創作ワンストップ支援を18本から30本に、1人当たりの創作支援費を800万ウォンから1500万ウォンに拡大

    第四に、映画の創作主体である監督やプロデューサー、シナリオ作家ら創作者中心の支援により、韓国の「ジェームズ・キャメロン」や「クリストファー・ノーラン」の誕生を後押しします。現在、ほとんどの映画創作者らが劣悪な条件で作品を製作しているのが実情です。従って、力量のある創作者らの作品が製作・投資につながるよう、安定した作業空間や創作費などを体系的に支援することがポイントです。

    映画創作ワンストップ支援を18本から30本に、1人当たりの創作支援費を800万ウォンから1500万ウォンに拡大

    そのために、監督・プロデューサー58人やシナリオ作家42人、中小規模の映画製作会社12社など平均約100人の映画関係者が常駐するサンアム(上岩)洞の「映画創作空間」(4,386㎡)への支援を大幅に拡大します。

    まず、映画の「企画・開発から製作まで」をワンストップで支援する作品を昨年の18本から2018年までに30本に、創作活動費(企画・開発費)を現在の1人当たり800万ウォンから1,500万ウォン(’18年)に段階的に拡大します。

    映画専門ファンド500億ウォン創設と中小規模の映画への投資により、映画界の格差解消と強小映画の輩出

    経済力のある中・低予算映画と独立映画の投資活性化に向け、500億ウォン規模(ソウル市200億ウォン、民間投資300億ウォン)の「映画専門ファンド」を2017年までに創設します。この「映画専門ファンド」は、中小規模や国際共同製作映画などに投資され、一定額を独立・低予算映画などに義務的に投資するようにし、映画界の格差を解消するとともに強小映画の輩出を後押しします。

    1人創作企業への空間提供、中小投資家の投資誘致、ソウルでロケを行う映画への報奨拡大

    映画製作の割合を高めるための取り組みも続けます。1~3人の小規模の製作会社のための空間を造成して持続可能で安定した創作活動を支援し、投資する意志のある中小投資家及び個人・ソーシャルファンドと製作者を連携するなど、様々なルートの投資誘致を行います。

    他にも、海外映画のソウルロケを誘致し、ソウルの都市ブランドのイメージアップと経済効果創出を図る一方、国内映画への製作支援も拡大し、ソウルロケの比重の高い中小規模の韓国映画にスタッフの人件費や撮影装備のレンタル、オープンセット及びスタジオのレンタルなど、様々な報奨制度を導入する予定です。

    ソウル市映画文化産業発展総合計画関連写真

    ソウルロケ支援-ハンガン(漢江)大橋(映画「サスペクト哀しき容疑者」)

    忠武路映像センターでの独立映画定期上映会

    良い映画鑑賞会(野外上映会)

    独立映画製作支援

    海外映画のソウルロケ支援(「Forever Young/時を越えた告白」)

    忠武路近隣にあるシネマテクの敷地(中区草洞)