パク・ウォンスン(朴元淳)ソウル市長は、英国訪問中、ロンドン市庁にてサディク・カーン(Sadiq Khan)市長と面談、両都市が取り組んでいる革新創業問題やフィンテック産業の育成、外資誘致、大気汚染の改善などについて話し合った。
両市長は、PM2.5の低減を目的に積極的に推進している「自動車親環境等級制」に関してその進行状況を共有し、大気汚染問題解決のためのグローバルな協力関係を構築することを約束した。
ソウル市は共同宣言後、政府に対してその重要性を強く訴え、親環境等級制を導入するに至った。また様々な政策を打ち出し、2019年2月から試行中の「PM2.5特別法」をはじめ、8つの法案を国会で通過させた。そして現在、ソウル市では韓国で唯一、緊急低減措置を発令した場合、5等級車の運行を規制するという政策を実施している。ソウル市内の大気環境を考慮した交通需要マネジメントの一環として「グリーン交通振興地域」内では排出ガス5等級車の運行を随時規制するなどの試験事業も行っている。
ロンドン市の場合、共同宣言後、深刻化するロンドン市内の大気汚染問題を解決するため、車両運行を制限する「超低排出ゾーン規制(ULEZ)」の試行運用を世界主要都市で初めて始めた。
さらにパク・ウォンスン(朴元淳)市長とカーン市長は、経済分野における協力方案についても模索した。ソウル市は「経済活性化」を主要課題として定め、都心産業の活性化と革新創業に市の力量を集中させている。ロンドン市はブレグジット(Brexit)など困難な課題を抱えている中、最近では革新成長による経済パラダイムの転換を図っている。
パク・ウォンスン(朴元淳)市長とカーン市長との面談は、2017年にパク市長がロンドンを訪問した時以来2年ぶりのこと。初めての面談では、二人とも人権弁護士及び市民団体出身であること、そして市長就任後に社会統合と革新に積極的に取り組んでいるという共通点があることから様々な交流協力方案について話し合い、気候変動対策や経済の民主化など9つの分野において相互に協力するという協定を締結した。