ソウル市消防災難本部は、感染症に迅速に対応するため、陰圧救急車2台の追加配置を完了して運営に乗り出した。
〇 陰圧救急車とは、内部を陰圧状態にして車の外部へウイルスが漏出しないようつくられた救急車のことだ。
新型コロナウイルス感染症の疑いがあるという通報を受けて現場へ出動すると、一般患者に比べ救急隊員の現場活動にかかる所要時間が長く、業務強度も高いのが現状であるが、陰圧救急車の追加配置によって感染症患者の搬送時に119救急隊の現場活動時間を短縮し、救急隊員の負担を軽減することができるようになった。
なお、6月から新型コロナ感染の疑いがある患者を搬送した件数は、1週目に102名→2週目に85名→3週目に66名→4週目に74名→7月1週目に59名で、減少傾向にある。
感染確定者は、6月1週目に10名→2週目に34名→3週目に43名→4週目に20名→7月1週目に10名で、増加と減少を繰り返している。
7月5日現在まで、新型コロナウイルス感染症の疑いがある患者9,588名を搬送しており、そのうち感染確定者は365名で、3.8%を占めている。
消防災難本部の関係者は、「消防公務員のうち、感染の疑いがある患者の搬送など、現場活動により感染された事例は現在までない」と明かした。