ソウル市は2021年1月、使用済み透明色ペットボトルのリサイクル率を高めて新たな高付加価値を創出するため、HYOSUNG TNC(ヒョソンTNC)社をはじめクムチョン(衿川)区・ヨンドゥンポ(永登浦)区・カンナム(江南)区と業務に関する契約を締結、この事業で生産した衣類やバッグなどの商品を3月10日に販売開始した。
今回初めて販売される商品は、レギンスやプリーツバッグなどPLEATS MAMA(プリーツママ)の「LOVE SEOUL(ラブソウル)」エディション8種類。ソウル市が自治区を通じて使用済み透明色ペットボトルを回収・選別し、これをHYOSUNG TNC(ヒョソンTNC)社がリサイクルポリエステルを加工した糸「REGEN SEOUL(リージェンソウル)」として再生、それをさらにPLEATS MAMA(プリーツママ)で商品化して販売する。
今回販売開始した8種類の商品は、2021年3月10日から「THE HYUNDAI SEOUL(ザ・ヒュンダイ・ソウル)」に入店している「PLEATS MAMA(プリーツママ)」の実店舗とウェブサイトにて販売している。
ソウル市は2020年12月から、ソウル市内の共同住宅での使用済み透明色ペットボトルの分別・排出を義務化した。それ以前は、使用済み透明色ペットボトルのみを分類して排出していなかったため、高付加価値のリサイクルを促進するのに限界があり、リサイクル業界では、ペットボトルリサイクルの原料を海外から輸入していた。したがって今回の商品販売は、廃プラスチックの再資源化とともに、各地域で回収した廃棄物をその地域で消費する「地域型資源循環及び循環経済」のきっかけを造るテストプロセスとなる。
ソウル市はこれを機に「地域型資源循環及び循環経済」の構造を拡大できるよう、事業を継続して推進する一方、個人消費が増えない品目・リサイクル商品は、公的資金で購入するという方案も検討する予定だ。