ソウル市内の地下鉄駅やバス停などを中心に自転車ラックを大幅に増やす。したがって今後は自転車を街路樹・電柱・ガードパイプなどにつなげて保管する事がなくなり、歩行者の不便も大幅に解消される見込みだ。
ソウル市(都市交通本部)はこの秋、自転車の利用者数の増加に備え、市内190ヵ所に自転車1,853台が保管できる自転車ラックを拡大設置する。それとともに、自転車ラックの維持管理を強化するため「自転車ラック管理実名制」を導入することにした。
ソウル市内には現在4,237ヵ所121,092台が保管できる自転車ラックが設置されている。しかし最近自転車を利用する市民が増えたことから現場調査を行い、設置場所を大幅に増やすことにした。同市がこのように一度に多くの自転車ラックを設置するのは今回が初めて。
[市民の意見を収集して設置場所を選定、利用者数の多い場所に位置変更も併行] またソウル市は、従来の自転車ラックを効率的に活用するため、自転車の利用需要が多い場所を中心にラックの位置を変更する作業も並行して行う。
また今回設置する自転車ラックは、市民の生活や歩行に不便を与えず、周辺環境ともよく調和するようソウル市公共デザイン認証を受けた自転車ラックを設置するよう積極的に誘導する計画だ。
今回の自転車ラック設置は、自治区別に9月からスタートし、11月末までに完了する予定。
[自転車ラックの管理強化・放置自転車の迅速処理のため「管理実名制」導入] さらにソウル市は、自転車ラックにつながれたまま長期間放置され、都市の美観を損ない、市民に不便をもたらしている放置自転車の管理を強化するため「自転車ラック管理実名制」を導入する。
これに伴い、地域住民・周辺商人・地域団体などによる「自転車ラック市民サポーター」を構成し、定期的に ・自転車ラックの利用及び管理実態の点検 ・放置自転車処理の届出などの役割を果たす。
同市は9月までに「自転車ラック市民サポーター」を選び、市内の自転車ラック4,280ヵ所に管理担当のネームプレートを付着し、自転車ラックが破損したり、放置自転車がある場合、発見した市民が直接電話で届出ができるよう管理担当部署の連絡先などを明記する予定だ。放置自転車は、関連法令により処分案内した後自転車を回収し、業者で14日間保管する。保管している間に持ち主が現れない場合、売るかリサイクルする。