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交通ニュース

  • ソウル市における2023年度交通事故死者数が過去最低を更新…自治体初の1人台へ

  • ソウル市総合ニュース SMG 728

    • ソウル市、人口10万人あたりの交通事故死者数1.9人…1970年の初集計以来53年目にして過去最低
    • 人口あたりの死亡率で全国最低、安全対策の強化により歩行者や高齢者の交通事故死者数が減少

    2023年度におけるソウル市の交通事故死者数が人口10万人あたり1人台に突入し、過去最低を記録した。これはOECD加盟国のノルウェーなど欧州諸国並みの水準で、世界の大都市の中でも高いレベルの交通安全性を示していると解釈できる。

    ソウル市は「2023年度交通事故統計」をもとにソウルの交通事故死者数を集計した結果、前年の221人より41人減の180人、一日平均0.49人を記録したと発表した。これは交通事故集計を開始した1970年以来、53年間で最低値であり、2014年に交通事故死者数400人を記録して以来、10年目にして死者数を半分以上減少させたことになる。

    具体的には、ソウル市の人口10万人あたりの交通事故死者数は1.9人、自動車1万台あたりの死者数は0.6人となった。これは全国最低水準であり、全国で初めて1人台に突入したもので、交通事故の発生が比較的少ないOECD欧州諸国と同レベルといえる。特に、交通量の多い大都市にもかかわらず持続的な減少傾向を示しており、前年(2022年)比18.6%、約10年前(2014年)に比べて55%減少した数字となる。

    これはOECD加盟国統計(2021)で交通事故死者数が最も少なかったノルウェー(1.5)、スウェーデン(2.0)、スイス(2.3)と類似した数字であり、OECD平均(5.3)、ドイツ(3.1)、フランス(4.6)、米国(12.7)よりはるかに低い水準だ。

    <ソウル市における交通事故死者数の現状(2014~2023年)>

    交通事故死者数が前年比18.6%減少したことは、ソウル市が推進してきた「安全速度5030」事業など歩行者を優先する交通運営システムの定着による効果と分析できる。

    さらにソウル市は、交通事故防止のため、交通事故多発地点に対する改善事業やスクランブル交差点の拡大、歩行者安全設備の設置など、歩行者の安全のための設備を改善するとともに、交通弱者施設の訪問教育、運転免許証を返納する高齢者への支援事業などを行っている。