- 粒子状物質特別法の施行(2/15)に先立ち、運行制限対象の5等級車へ積極的に案内、参加を呼びかけ
- 2月以降18,658台の煤煙低減装置・早期廃車などの「低公害措置」完了…年間計画量の43%
- 政府と協力し889億ウォンの追加補正予算を編成、2万5千台に追加支援…申請車両は年内に措置完了
- 3月の3日連続非常低減措置発令時、5等級車の通行量18%減、低減装置付着車両は4.7%増
ソウル市が、粒子状物質特別法の施行(2019年2月15日)に伴い、「高濃度粒子状物質非常低減措置」発令時に運行制限対象となる「排出ガス5等級車」に対する「低公害措置」の申請受付を開始してから2か月間(2月1日から3月31日まで)で、合わせて38,869台の申請があったことを明らかにした。
申請書を提出した38,869台のうち、2.5トン以上は13,649台、2.5トン未満は25,220台。低公害措置の内容は、煤煙低減装置の付着が33,393件、早期廃車が4,586件、その他が890件だった。これとは別で、2月から現在まで18,658台の車両につき煤煙低減装置(DPF)付着、早期廃車などの「低公害措置」を完了しており、これはソウル市の2019年度低公害措置計画量である4万4千台の43%に相当する。具体的には、早期廃車15,606台、DPF付着2,856台、PM-NOxの付着および1トン貨物車のLPGへの切り替え150台など。
<表1> 2019年低公害措置事業の推進状況 (単位:台)
2019年低公害措置事業の推進状況 (単位:台)
区分 |
5等級低公害化(車両) |
計 |
早期廃車 |
DFP付着 |
PM-NOxの付着 |
LPG車 |
計画 |
43,519 |
40,000 |
3,369 |
100 |
50 |
実績 |
18,658
(43%) |
15,606
(39%) |
2,856
(85%) |
146
(146%) |
50
(100%) |
ソウル市は、粒子状物質特別法の本格的な施行に先立ち、ソウルで登録されている5等級車約23万台に対し、郵便などを通じて運行制限の対象となる旨を案内し、低公害措置申請の案内文を発送するなど、積極的な参加を呼びかけてきた。また、ソウル市内の各種掲示板やメディアボード、電光板、地下鉄など、様々な媒体を通じて運行制限に関する広報キャンペーンを展開した。
排出ガスの等級制に基づく車両運行制限は初の試みであるうえ、低公害措置には一部自己負担が発生するにもかかわらず、わずか2か月で4万台近くが申請するなど、市民も同制度に賛同し積極的に参加しているだけに、市は政府と協力して追加補正予算を編成し申請車両に対する低公害措置を年内に完了する計画。これに関連し市は、889億ウォンの追加補正予算を編成し、政府に国費445億ウォンを要請している。追加補正予算が確定すれば、当初の目標値よりも2万5千台(低減装置付着1万5千台、早期廃車1万台)多い、計6万9千台につき低公害措置を支援することができる。
とりわけ、今年の上半期からは現在猶予されている2.5トン未満の5等級車にまで運行制限対象の範囲が拡大し、漢陽都城内16.7㎢の「グリーン交通振興地域」における5等級車の運行制限テスト運営も始まるため、「低公害措置」の申請は今後大きく増えるものと予想される。
ソウル市は、低公害措置の申請受付は3月31日に終了したが、ソウル市のホームページに追加掲載された「排出ガス5等級車の低公害措置希望志願書」を作成し提出すれば、既存の申請者への支援が終了次第、追加補正予算の範囲内で最大限支援を行う予定。
<3月の3日連続非常低減措置発令時、5等級車の通行量18%減、低減装置付着車両は4.7%増>
一方、このようなソウル市の政策的努力とソウル市民の自発的な参加の結果、粒子状物質特別法施行後、排出ガス5等級車の通行量は減少し、煤煙低減装置付着車両の運行比率も増加傾向にあることがわかった。3日連続で非常低減措置が発令された3月4日から6日まで、ソウル市が5等級車(2.5トン以上)運行制限を実施した結果、通行台数は計30,215台で、前週の平日(36,866台)に対し通行量は18%(6,651台)減少した。過怠料の賦課件数も、一日平均4.307件(3日間合計12,921件)と、前回の非常低減措置発令日である2月22日(7,630件)よりも大幅に減少した。3月の取り締まり件数30,215件のうち、取り締まり除外車両、猶予対象となる低公害措置申請書提出済み車両を除く過怠料の賦課件数は12,921件で、市はこれらの車両に対し、過怠料賦課に関する事前通知書を送付した。(※事前通知期間中に自主的に納付した場合20%減軽)
<表1> 運行制限施行日別の1時間当たりの平均通行量と変化 (単位:台)
運行制限施行日別の1時間当たりの平均通行量と変化 (単位:台)
日時 |
区分 |
運行制限対象車両 |
過怠料賦課 |
小計 |
2.5トン未満(A) |
2.5トン以上(B) |
合計 |
|
55,826 |
25,521 |
30,215 |
12,921 |
3月4日(月) |
前週 |
22,268 |
9,998 |
12,270 |
4,238 |
施行日 |
18,810 |
8,763 |
10,047 |
増加率 |
△15.5% |
△12.4% |
△18.1% |
3月5日(火) |
前週 |
21,406 |
9,425 |
11,981 |
4,312 |
施行日 |
18,445 |
8,409 |
10,036 |
増加率 |
△13.8% |
△10.8% |
△16.2% |
3月6日(水) |
前週 |
22,657 |
10,042 |
12,615 |
4,371 |
施行日 |
18,571 |
8,439 |
10,132 |
増加率 |
△18.0% |
△16.0% |
△19.7% |
また、3日間の一日平均5等級車(27,975台)のうち、低減装置付着車両の運行比率は33.5%(9,367台)と、特別法施行前(1月14日の運行制限時)の28.8%に対し4.7%p上昇した。
また、3日間の一日平均5等級車(27,975台)のうち、低減装置付着車両の運行比率は33.5%(9,367台)と、特別法施行前(1月14日の運行制限時)の28.8%に対し4.7%p上昇した。
日時 |
総通行料(A) |
低減装置付着車両(B) |
割合(B/A) |
施行日 |
18,571 |
8,439 |
10,132 |
増加率 |
△18.0% |
△16.0% |
△19.7% |
※1/14(月)ソウル型公害車両運行制限施行(‘05年以前の老朽ディーゼル車対象)
ソウル市のク・アミ大気企画官は「市は、5等級車に対する運行制限と並行して、低公害措置を希望する5等級車に対する低公害措置を最大限拡大する計画」とし「自動車から排出される大気汚染源を減らすための市の取り組みを市民の皆さんにご理解いただき、積極的に参加してほしい」と話す。