ソウル市が「動物共生都市」を宣言し、動物の生命と市民の安全をともに保障する「動物ケアシステム」の革新案を提示した。2012年に動物保護部署を初めて新設し、動物政策を先導してきたソウル市は、動物福祉都市を越えて、これからは市民参加のペットサービスと繊細なインフラで「動物共生ソウル」へと成長する。
動物共生都市ソウルの核心は、先導的な「動物ケアシステム」のきめ細かい構築にある。全国初の内蔵型動物登録、遺棄動物救助機関、里親動物保険を導入して新しい動物ケアサービスを提供し、ペット犬の遊び場、動物福祉支援センター、ペット教育センターで構築してきた動物福祉インフラをソウル全域に拡大する。ペットを育てやすい環境をつくり、ペットによる近所の人々との葛藤を減らして動物ケアを拡大し、国際都市としての品格を高める。
そのために遺棄動物に対する「後処分」ではなく、先制支援を通じて動物の生命と安全を守る。3月末から1万ウォンを支払えば540余りの動物病院で内蔵型動物登録の支援を受けられるようにして、ペットの遺失・遺棄を事前に防ぐ。また、遺棄動物救助機関を初めて指定し、24時間治療システムを通じて生存力を高める。里親には新しく導入する動物保険を1年間支援し、遺棄動物の引き取りを活性化する。
ペットを育てやすいソウルをつくるため、動物福祉施設も拡大する。ペット犬の遊び場を2018年の4か所から2019年には10か所に拡充し、2022年までには全自治区に25か所を設置する。動物福祉支援センターもマポ(麻浦)区の1か所を2023年までには圏域別に4か所へ拡大し、市民の近くで動物ケア教育を提供する。
ソウル市が19日に発表した動物共生都市の基本計画は、生命尊重都市を実現するための第2期動物福祉計画で、実生活で体感できるようにするため、市民討論会・動物福祉委員会・ソウル動物青年ネットなど様々な市民の意見を取り入れ、その実践方法を具体的に樹立したものである。