- ソウル市と国土部が協力、首都圏広域急行鉄道(GTX-A/C)、都市鉄道(慰禮新沙)、地下鉄(2/9号線)、バス・地下鉄の交通結節点に
- バス乗換停留所(52路線運営中)、地上広場、公共・商業施設も建設予定
- 乗換の平均移動距離・所要時間、ソウル駅に比べ4倍短縮の見込み
- 年内着工、2023年開通目標…世界的な公共交通ハブ、市民中心の開かれた空間を実現
ソウル市は、「COEX~蚕室運動場」一帯に造成中の国際交流複合地区の玄関口となる「(仮称)江南圏広域複合乗換センター」の指定について、6月10日、国土交通部大都市圏広域交通委員会が最終的に承認したと発表した。
江南圏広域複合乗換センターの開発事業は、永東大路(ヨンドンデロ)地下空間複合開発事業の一環として、国土部とソウル市が永東大路の三成(サムソン)駅~奉恩寺(ボンウンサ)駅630m区間に、首都圏広域急行鉄道(GTX-A/C)、都市鉄道(慰禮(ウィレ)新沙(シンサ))、地下鉄(2/9号線)、そしてバス・タクシーなどの乗換のために共同で推進中の事業。
広域複合乗換センターには、鉄道統合駅舎のほか、バス乗換停留所(52路線)や駐車場などの乗換施設と地上広場、公共・商業施設なども建設される。地上広場から地下4階までは自然光が差し込むように設計されており、歩行動線を最適化し乗換にかかる平均移動距離(107m)と平均所要時間(1分50秒)も、ソウル駅よりも3.5~4倍ほど短縮される計画。
大都市圏広域交通委員会は、ソウル市が承認を依頼した広域複合乗換センターの開発について、関係機関との協議や韓国交通研究院などの専門機関や専門家の諮問を通じて、交通改善対策の適正性を綿密に検討し課題を補完する手続きを経て、計画案を承認するに至った。
今回、広域複合乗換センターの開発計画が承認されたことによって、ソウル市は、年内に広域複合乗換センターの指定を告示し、基本設計、技術提案入札、開発実施計画承認などの手続きを進める予定。そして、今年12月に着工、2023年までの複合乗換センター開通を目標に工事を推進する。
「永東大路地下空間複合開発」事業が完了すれば、永東大路・三成駅一帯はソウル国際交流複合地区の玄関口となる。また、首都圏広域交通結節点の中心地となり、利用客が一日60万人に上る世界的な規模を誇る公共交通ハブ、そして市民中心の開かれた空間に生まれ変わる。
ソウル市と国土部は今後、「永東大路地下空間複合開発」の効率的かつ効果的な事業の推進と早期実現に向けて、相互協力を一層強化していきたいとしている。