突然の病気や事故により急に家事や看病の手が必要になった場合から、病院への同行、蛍光灯の交換などの日常生活のお手伝いまで、一人ひとりの住民の求めるケアに応じたオーダーメイド型サービスをワンストップで提供するソウル市の「ケアSOSセンター」が、2019年7月に5つの自治区(ソンドン(城東)、ノウォン(蘆原)、恩平(ウンピョン)、マポ(麻浦)、カンソ(江西))で一斉にオープンする。
「ケアSOSセンター」は福祉・保健・医療サービスの統合窓口である。住民福祉の最前線にある「訪問する洞住民センター」内に設置・運営され、社会福祉職と看護職の公務員で構成された専門人材である「ケアマネージャー」が配置される。これまでは保健所や認知症センター、福祉館などの各機関にそれぞれ訪問・連絡してサービスを申請する必要があったが、今後は「ケアSOSセンター」で必要とするサービスの支援・連携から事後管理まですべて管理する。
高齢者、障害者、認知症患者などのケアの必要性がある住民であれば、誰でも電話や訪問などにより申請できる。「ケアマネージャー」が72時間以内に直接訪問してどのようなサービスが必要か把握して、各個人に適したサービスを受けられるようケアプランを樹立し、必要な施設やサービスに連絡を行う仕組みとなっている。サービスの利用後にも、ケアマネージャーが満足度調査や事後点検まで全過程を管理する。
「訪問する洞住民センター」は住民の暮らしの現場に直接訪ねて積極的に福祉の死角地帯を開拓しており、新しく運営開始される「ケアSOSセンター」はその中で様々な苦境に立たされたすべての地域住民に実質的なケアサービスを提供する核心拠点の役割を果たすこととなる。ソウル市は、「ケアSOSセンター」を中心に地域社会の中で様々な官民の機関が綿密に連携・協力する「ソウル型統合ケアシステム」を構築、包括的なケアサービスを提供する計画だ。