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プレスリリース

  • ソウル市、2025年まで5圏域に市立図書館設立…情報・文化の均衡発展を早期実現

  • プレスリリース SMG 521
    • 地域均衡発展を最優先し、西南圏2か所と東北・東南・西北各1か所を選定
    • 延べ面積9千㎡の中規模以上…対象地の特性を反映した専門テーマ図書館に
      ▴人文・社会科学(東北)▴デジタルメディア(西北)▴創業・ビジネス(西南)▴科学・環境(西南)▴公演・芸術(東南)
    • 10分以内で行ける距離に生活密着型区立図書館66か所、小さな図書館195か所を拡大
    • アプリ一つで全公共図書館が利用できる「モバイル図書館」、自治区別に「情報弱者階層支援センター」を拡大

    ソウル市は情報や文化の地域格差を解消し均衡発展を早期に実現できる、5圏域別の市立図書館設立計画が確定したと発表した。敷地費用を含めた計3,100憶ウォンの予算を投入し、2025年まで東北圏(道峰(トボン))、東南圏(松波(ソンパ))、西北圏(西大門(ソデムン))、西南圏(江西(カンソ)、冠岳(クァナク))の計5か所に市立図書館を建てる計画だ。 現在唯一の市立図書館である「ソウル図書館」が本館となれば、新規設立される5つの市立図書館はソウル図書館ネットワークの大動脈にあたる分館の役割を担う。生活密着型公共図書館インフラの毛細血管ともいえる区立図書館(66か所)と小さな図書館(195か所)も2025年までにそれぞれ216か所、1,200か所に拡大する。その結果2025年には、ソウル地域の図書館が現在の1,178か所から1,444か所に増え、市民は自宅近くで良質の情報や文化生活を享受できるようになる。 ソウル市によれば、情報・文化の地域格差を解消し均衡ある発展を実現するため、対象地の選定には地域均衡発展が最優先に考慮されたという。文化施設が不足している地域を中心に、地域内の図書館の数や規模、アクセシビリティ、既存の文化・公共施設とのシナジー効果などを総合的に判断した。 この5圏域別市立図書館は単に本を読むだけの「勉強スペース」ではなく、本を通じて地域住民が互いに触れ合い展示や公演などを楽しめる複合文化スペースとして、また創作・研究スペースやサランバン*の役割を担うスペースとして、図書館の新しいパラダイムを提示する。 *サランバン:韓国伝統家屋にある客人を接待する空間。  ソウル市は8月13日(火)、これらの内容を骨子とした「圏域別市立図書館設立対象地と具体計画」を公開し、ソウルの図書館インフラを革新的に改善・拡大させるほか、質の革新も実現したいと明らかにした。これはソウル市が昨年5月に発表した「図書館発展5か年総合計画(18年~22年)」の中核事業にあたる。 〈西南圏2か所、東北・東南・西北の各1か所…対象地の特性を反映した専門テーマ図書館に〉 各圏域に建てられる5つの市立図書館は、①東北圏の「人文・社会科学図書館」、②西北圏の「デジタル・メディア図書館」、③西南圏の「科学・環境図書館」、④西南圏の「創業・ビジネス図書館」、⑤東南圏の「公演・芸術図書館」となる。特に西南圏の場合、他圏域に比べ地理的に範囲が広いため、2か所に図書館が建てられる。 ① 東北圏「人文・社会科学図書館」:大学出版物や研究書籍をメイン蔵書とし、大学と連携した人文読書教育や生涯学習といった特化型サービスを提供する。 ② 西北圏「デジタル・メディア図書館」:西北圏にはデジタルメディア関連企業やプレスが集中しており「デジタルメディアシティ(DMC)」が位置しているなど、地域特性を考慮し、クリエイティブ活動・創作活動を支援する図書館を目指す。様々なマルチメディアや電子資料をメイン蔵書とし、映像・メディア創作スペースも作る。また、デジタルリテラシー教育なども提供される。 ③ 西南圏「科学・環境図書館」:ソウル植物園や多数の近隣生態公園がある周辺環境と連携し、生態・環境・科学を中心とした「科学・環境図書館」として造成する。子どもや青少年を対象にした生態体験や関連教育が行われ、AIやロボットのような4次産業技術を体験できるスペース(市民工作所)も設けられる。 ④ 西南圏「創業・ビジネス図書館」:青年人口の割合が韓国で最も高い地域である西南圏には「創業・ビジネス図書館」を設立し、就業青年・創業青年向けの無料相談や職業情報などを提供する。文化施設不足地域であることから、地域均衡発展のために対象地となった。 ⑤ 東南圏「公演・芸術図書館」:蚕室(チャムシル)総合運動場など大衆文化と韓流を代表する複合芸術施設が立地する地域の特性を生かして市民アーティストの活動空間を造成し、韓流デジタルアーカイブなどを提供する予定。 〈アプリ一つで全公共図書館が利用できる「モバイル図書館」でハードルを下げる〉 図書館サービスも一新する。一つのアプリで市立・区立・教育庁図書館の資料を検索・貸出できる「モバイル図書館」サービスを開始し、25の自治区別に公共図書館1か所を「情報弱者階層支援センター」に運営するなど図書館の利用ハードルを下げ、ライフサイクルにあった様々な生涯学習プログラムにも本腰を入れる。 朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は「新設される圏域別市立図書館は、情報と文化の享受権を保障するためのソウルの中核図書館インフラに該当する」とし、「ソウル図書館と圏域別市立図書館で結ばれる緻密な公共図書館ネットワークを作り上げ、ソウル全域どこでも、子どもから高齢者までの全世代が本や討論を通じて情報をシェアし一緒に成長していく市民文化活動の場として運営していきたい」と話した。