ソウル市は、外国人滞納者に対する滞納税金徴収と滞納管理を強化するため、英語、中国語、ベトナム語、モンゴル語など14種類の言語で、「外国人地方税滞納税金納付案内文」を制作し、ソウル市グローバルセンターなど外国人住民・多文化家族支援施設43か所のホームページ、ブログ、Facebookなどに掲載して、滞納税金の納付を奨励している。
ソウル市によると、2021年11月現在、ソウル市に登録されている外国人の数は約22万人で、市と25の自治区に滞納中である外国人滞納者は106,000人、滞納件数は17万件、滞納額は実に173億ウォンに達する。
ソウル市が外国人滞納税金納付を広報するために制作した外国語は、英語、中国語、日本語、モンゴル語、ベトナム語、アラブ語、スペイン語、ロシア語、ウズベク語、タイ語、フィリピン語、インドネシア語、フランス語、パキスタン語と14種類の言語だ。
ソウル市は、外国人が言葉の壁によって滞納税金の納付方法や滞納中である事実などを認識できないため不利益が発生することを未然に防止して、自発的な納税意識を鼓吹させるため、様々な国の言語で制作し、外国人住民・多文化家族支援施設のホームページなどに掲載することにした。今後、リーフレットや様々な広報媒体を制作して、外国人が頻繁に訪れるグローバルセンターを含めた外国人支援施設43か所、出入国管理所、自治区の民願室にも配置する予定だ。
なお、ソウル市は、外国人滞納者に対して「ビザ延長前の地方税滞納確認制度」を通じたビザ延長制限、出国停止要請、外国人滞納者の休眠保険金・専用保険の差押えなどを積極的に実施して、滞納徴収活動において韓国人と同じように、外国人に対しても強力な滞納徴収活動を展開している。
ソウル市は、地方税関係法令に外国人に対する課税資料と滞納者管理のための規制がなく、外国人登録情報の確認が困難な点、滞納発生後に出国が可能な点、登録地に居住していないと追跡が困難な点など多くの問題点を抱えていることから、関連機関に法令改正の建議などをはじめ、今後とも効率的な外国人滞納者徴収システムを構築していく方針だ。