新型コロナウイルス感染症の長期化により、消費の低迷が深刻化している中、ソウル市が100日間の大々的なオンライン消費キャンペーン「ONソウルマーケット」を開催する。市民の消費を促し、小商工人と路地商圏の売上を伸ばして新型コロナウイルス感染症で低迷した経済に活力を吹き込むことが目標だ。
ソウルの優秀な中小企業・スタートアップ1万社(累積)に出店手数料やコンサルティングなどを支援し、Gmarket、Amazon.com(米国)、淘宝(Taobao、中国)など世界中にユーザーを持つ韓国・海外の17のショッピングモールに出店させる。
厳選された小商工人の製品と出会える小商工人マーケットも10月中旬、大型オンラインショッピングモールにオープンする。年末には約5千企業が大々的に参加する特別企画展も開催する。伝統市場の商品の当日配送が可能なオンライン買い物サービスは、2020年に65か所の伝統市場に導入予定だ。
消費者には追加の割引特典(最大5千ウォン)が受けられるクーポンを10万枚発行する。中国の光棍節(11月11日)や米国のブラックフライデー(11月27日)などのショッピングセールなどと連携した「ソウル商品企画展」も計135回開催する。
12月には有名なスタートアップ100社の製品を最大80%の割引価格で販売し、収益金の一部を恵まれない人々の助け合い義援金として寄付する年末スタートアップ・ボクシング・デーを開催する。
新型コロナウイルス感染症の長期化により路地商圏が崩れ、商取引が低迷しているが、非対面の取引は持続的に拡大している傾向である。そのため、中小企業、スタートアップ、小商工人、伝統市場の優れた製品を消費者がオンラインで手軽に購入できるようにインフラ開発に重きを置いている。
ONソウルマーケットの主な内容は、①中小企業・スタートアップ:1万社における17のオンラインショッピング・プラットフォームの出店支援および消費促進、②小商工人・自営業者:オンラインショッピングモールの小商工人専用館構築および公共調達ショッピングモールの運営、③伝統市場:オンライン買い物サービスの導入および強小商店のショッピングモール構築支援などである。
その一、ソウル所在の中小企業・小商工人のうち、競争力のある1万社を韓国・海外のショッピングモールやテレビショッピング、ライブコマースなど17のプラットフォームに出店させる。消費者には追加で割引クーポン(最大5千ウォン)を10万枚発行し、合理的な消費をサポートする。
その二、小商工人・自営業者にオンラインでの販路を開くため、公共調達オンラインショッピングモールであるソウル市小商工人公共マーケットを9月21日にオープンした。
その三、対面販売に注力してきた伝統市場にも非対面・オンライン販売の風を吹き込む。伝統市場と商店街の計65か所に、オンライン買い物サービスを導入するための構築費用を支援する。また、特色のある個別店舗約100店を選定し、オリジナルのショッピングモールを制作して全国的な販売ネットワークを確保できるようにカスタマイズ型ブランディングも支援する。