ソウル市は、2030年までに1千万人がハンガン(漢江)の水上を利用する時代を切り開く構想を発表した。通勤にハンガン(漢江)が利用できることはもちろん、大小の船舶が移動・停泊できるように水上周辺を開発する。眺めるだけのハンガン(漢江)ではなく、楽しみ、体験し、感じるハンガン(漢江)づくりに取り組むことで、魅力と活力にあふれる「リバーシティ・ソウル」を造成することが目標だ。
市は年間6,445億ウォンの生産波及効果と年間2,811億ウォンの付加価値効果などを合わせて年間9,256億ウォンの経済波及効果を見込んでいる。これに基づいて6,800人余りの雇用も創出する計画だ。
※経済波及効果の算出は、1千万人がハンガン(漢江)を利用した場合の利用者の支出額を計算し、誘発係数(2015年の地域産業連関表・ソウル部門を基準とする)を適用して生産波及効果、付加価値効果、雇用創出効果を計算することで導き出された。
2030年にハンガン(漢江)は特別な日に限らず、暮らしの中のメインステージとなる「日常の空間」として生まれ変わる。ハンガン(漢江)の水位が上がっても安全性を担保するために水上に浮かぶ浮遊式施設として「水上ホテル」「水上オフィス」を造成する。ハンガン(漢江)の景色を眺めながら世界の様々な料理を味わうことができる「水上フードゾーン」を作り、快適で利便性の高い水上移動手段のメリットを利用した公共交通機関・観光の手段「ハンガン・リバーバス」を運営する。その他、水上スキー場、ボートパレードなどの水上コンテンツも強化する方針だ。
※ハンガン・リバーバスは今年10月から運行予定
また、ハンガン(漢江)に水上複合インフラを構築することで、都市の競争力強化の原動力である「成長の拠点」にする。ハンガン(漢江)に船舶が停泊できる係留施設を合計1,000バースに増やし、チャムシル(蚕室)に都心型マリーナを新設する。ヨイド(汝矣島)に船着き場をつくり、ヨイド(汝矣島)~キョンイン(京仁)アラベッキル(船路)を活性化し、今後、ヨイド(汝矣島)で乗船してハンガン(漢江)に沿って西海岸まで行けるソウル港を2026年下半期に開港する。
オ・セフン(呉世勲)市長はこのような内容を盛り込んだ「ハンガン(漢江)水上活性化総合計画」を24日(水)に発表した。予算総額は5,501億ウォン(民間3,135億ウォン、ソウル市2,366億ウォン)で、ソウル市民の生活の質の向上はもちろん、経済効果や雇用創出によってソウルの競争力強化にもつながるものと期待している。
水上フードゾーンのイメージ図
複合マリーナのイメージ図(ハンガン(漢江)アートピア)
ヨイド(汝矣島)船着き場の鳥瞰図
ソウル港のイメージ図