- 「都市・建築デザイン革新計画」の一つである「建築デザイン革新型事前交渉」の初事例…5月に国際コンペ開催
- デイヴィッド・チッパーフィールド、ユルゲン・マイヤーH、KPF、SOMなど…有名建築家が参加
- コンペのテーマは、未来型先端産業(TAMI) )のグローバル企業を誘致するためのサムピョ敷地の開発計画とソウルの森・水辺・聖水一帯など周辺地域との連携施設に関するアイデア提案
- コンペの日程は5月に発表…現場説明会・提案書の審査を経て9月に優先交渉者を選定
ソウル市が「都市・建築デザイン革新計画」の1つである「建築デザイン革新型事前交渉」 )の初事例となるサムピョ敷地を先端企業が集まるグローバル業務地区にするために、国際コンペを実施する。
ソウル市のオ・セフン市長は、今年の3月のヨーロッパ出張にて「サムピョ敷地・聖水一帯を漢江沿いのグローバル未来業務地区として開発する」との構想を明らかにした。それを受けて、官・民・有識者がともに国際コンペの計画を練り始め、最近完成した。
創意的・革新的デザインを見つける狙いで実施する今回の国際コンペには、世界的に有名な4人の建築家を招く。
まず、ソウル市は「都市・建築デザイン革新計画」の趣旨に合わせ、ソウル市の全般的なデザインとソウル市民の暮らしの質を向上させるために行う今回のコンペに参加を促す招待状を送った。
また、事業を担当するSP聖水PFV(株)がLOI(基本合意書)を発送。コンペに参加する建築家を選定した。
今回のコンペには、▲デイヴィッド・チッパーフィールド(英国、韓国の大手化粧品メーカー・アモーレパシフィックのソウルの新社屋などを設計)、▲ユルゲン・マイヤーH(ドイツ、ZIPPER, RKM 740 Towerなどを設計)、▲KPF(米国、10&30ハドソンヤードなどを設計) 、▲SOM(米国、ブルジュ・ハリファなどを設計)。以上4人の建築家を招いた。
コンペのテーマは、サムピョ敷地・聖水一帯の開発構想を実現であり、特にサムピョ敷地(事業地域および周辺地域を含む)に先端産業(TAMI)の拠点を作る計画を募集する。
最先端技術を活用した空間計画、国際認証を必要とするLEEDプラチナ認証を取得できる水準の計画など、未来型先端産業(TAMI)ハブ、グローバル企業が入居したい空間を作り上げる開発計画や、ソウルの森、水辺など周りとの調和をなす低層部、市民に開放する最上部、ソウル市が定めた都市建築における創意的・革新的デザインのガイドラインに沿った建築計画も立ててもらう。
また、事業地域と周辺地域の交通が混雑である状況を考え、合理的かつ立体的交通計画と、規制は最小限に抑え、自由な建築計画と複雑な交通問題を解決できるアイデアも提案してもらう。
次に、公共資産を活用し、ソウルの森・水辺・聖水一帯など、サムピョ敷地の周辺地域との連携策・施設特化策なども募集する。
周辺地域に関しては、ソウルの森・水辺・鷹峰山との調和、地下鉄駅(ソウルの森駅、トゥクソム駅、鷹峰駅)など、主な公共交通機関へのアクセス性の向上、またソウルの森内に使われていない敷地(乗馬練習場・駐車場)を活用し、サムピョ敷地で推進していく未来型企業と既に入居している企業の交流の場についてもアイデアを集める。
事業を担当するSP聖水PFV(株)は、15日に招待した建築家にコンペのガイドラインを配布。6月の頭には現場に招いてサムピョ敷地と聖水一帯について説明会を開催する。
その後、9月頃には提案書を受け、審査を経て優先交渉対象者を選定する計画だ。
ソウル市のホン・ソンギ未来空間企画官は、「世界的に有名な建築家が参加し、サムピョ敷地と聖水一帯をグローバル未来業務地区に発展させていける創意的・革新的な作品の誕を期待している」とし、「サムピョ敷地は、『都市・建築デザイン革新計画』の『建築デザイン革新型事前交渉』の初事例であるとともに、官民が手を組んで国際コンペを開催することも初めてであるため、必ず成功させ、今後他の民間事業にも積極的に参加できる一つのきっかけになれるように取り組んでいきたい」と付け加えた。
添付1 事業対象地のイメージ
添付2 招待した建築家