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福祉/健康/安全ニュース

  • ソウル市、高齢者の命を救ったIoT非対面ケアサービスを拡大

  • ソウル市総合ニュース SMG 873
    ソウル市が、一人暮らしの高齢者などの家庭にIoT機器を設置して非対面ケアサービスを提供している高齢者安全管理ソリューション事業により、2年間で計135件の危険状況を感知し、先制的な措置をとった。 自宅で倒れている高齢者を発見して病院に移送したり、家の外を徘徊している認知症の高齢者を探して安全に保護したりするなど、命の救助やさらに大きな危険の予防につながっている。また、サービスを利用している高齢者の孤独死は1件も発生していない。このような結果はすべて、IoTセンサーが長時間動きがないことを感知して知らせ、生活支援士が迅速に対応したおかげだ。 「高齢者安全管理ソリューション事業」は、健康、安全、社会的関係ネットワークなどに弱い高齢者世帯に、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)機器を設置して日常を管理し、緊急状況に対応するサービスだ。高齢者カスタマイズケアサービス対象者のうち、関係断絶やうつ病、高齢などにより、リアルタイムでの安全確認が必要な高齢者を対象としている。
    *孤独死:一人暮らしをしている人が一人で臨終を迎え、3日(72時間)以上経過してから発見される死(*ソウル市孤独死予防総合対策に基づく概念) *高齢者カスタマイズケアサービス:満65歳以上の基礎生活受給者、次上位階層、または基礎年金受給者のうち、ケアが必要な高齢者を対象に、要望および状態に応じて安全支援、日常生活支援、サービス連携などのカスタマイズ型ケアサービスを提供。
    ソウル市は新型コロナウイルス感染症の長期化により福祉施設が休館になり、対面サービスの縮小に伴って発生する高齢者のケアの空白を非対面ケアでカバーし、ケアを受けられない高齢者を最小限に抑えるため2020年中に高齢者安全管理ソリューション事業の対象者を計1万世帯に拡大する。また、ポストコロナ時代に向けてスマート福祉サービスを新しいケアモデルとして定着させるのが目標だ。 高齢者世帯で感知したデータは各遂行機関および広域支援機関の状況ボードと担当生活支援士の携帯機器を利用してリアルタイムでモニタリングされ、一定時間動きが感知されない場合や温度・湿度・照度などに以上が見られた場合、即時確認および119番に通報するなど迅速に対応を行う。

    高齢者安全管理ソリューション(IoT)事業のモニタリングシステム図

    高齢者安全管理ソリューション(IoT)事業のモニタリングシステム図
    1:1モニタリング 機関モニタリング 自治区モニタリング ソウル市モニタリング
    生活支援士、 担当社会福祉士 カスタマイズケア 遂行機関の 中間管理者 自治区担当者 広域支援機関の 社会福祉士
    2,768名 70名 機関管理中の 高齢者全員 25名 自治区全体の状況 5名(担当要員1名) ソウル市全体の状況
    さらに、関係断絶および自発的引きこもり、うつ病などにより訪問確認が難しい場合や、視覚・聴覚障害により電話での安否確認が難しい高リスクを抱える高齢者も、リアルタイムでモニタリングすることで安全確認が可能だ。その他にも、室内温度が32度以上の猛暑時に、生活支援士が行動要領を熟知し、冷房用品を支援するなど高温多湿な住居環境の改善などのために客観的なデータを活用する。これにより、地域社会の支援と連携して住居環境の改善にも取り組む計画だ。 高齢者安全管理ソリューション(IoT)事業に関する詳しい内容は、120茶山(ダサン)・コールセンター☎02-120、または当該自治区の高齢者福祉課および洞住民センターに問い合わせ可能だ。
    高齢者家庭に設置した機器
    高齢者家庭に設置した機器