ソウル市は、韓国スマートカードと協力し、第4次産業革命において中心的地位を占めるAI技術を韓国で初めてソウルタクシーに組み合わせた「AIタクシーシステム」を導入する。タクシーの需要を予測して、乗客が多く集まると予想できる場所にタクシー運転手を呼び集めるという新しい試みだ。タクシーを捕まえるのが困難だった原因の一つである需給の不均衡を改善できるものと期待されている。
「AIタクシーシステム」はタクシー情報システム(STIS)を通じて得られるタクシー運行履歴データに気象、人口統計、商圏、公共交通機関情報などタクシーの需要に影響を与える変数まで加えることで正確度をより高めた。
ソウル市は2018年11月から5社380台のタクシーに試験的にAIタクシーシステムを採用中である。実際に運営する中でのフィードバックを背景にシステムを改善し、ソウル市の全タクシーに拡大する計画だ。
AIタクシーはソウル市を100m×100m単位のゾーン(Zone)に区分し、当該ゾーンのタクシー需要を予測するシステムである。これをAndroid基盤のタクシー決済端末に表示することで、タクシー運転手が需要の多い地域に移動しやすくなるようサポートする役割を果たす。
ソウル市では2月16日にタクシー料金調整という大きな変数があったことから、持続的なモニタリングを展開し、テスト運営の過程で運輸従事者のフィードバックを通じてシステムを補完して、乗客に発生する副作用はないかを詳細に検討しながらシステムの普及を拡大させる計画だ。